急ピッチ、人工雪でゲレンデ造り ようやくの冷え込みに安堵
上田市の菅平高原 標高1600メートルのスキー場
根子岳や四阿山を見晴らせる標高約1600メートルの菅平高原スノーリゾート(上田市)で人工雪づくりが進んでいる。「日差しが強く造雪したそばから解けだしていたが、ここ数日の冷え込みでたまり始めた」。運営するハーレスキーリゾート(同)副社長の佐藤芳暢(よしのぶ)さん(54)は8日昼、安堵(あんど)の表情を浮かべた。 【写真】菅平高原スノーリゾートが導入した造雪機 同社が運営する「裏太郎ゲレンデファミリーコース」を11月半ばにオープンしよう―と急ピッチで作業。オープン時にコース幅5~7メートル、全長約500メートルのゲレンデを想定している。 1時間当たり1トンの人工雪をつくれるフランス製造雪機4台を昨年導入。気温に関係なく動かせ、今年は9月末に稼働を始めた。国内有数の寒冷地菅平高原でも、近年は温暖化で営業終了時期が前倒し傾向にある。早期開業によって顧客獲得を目指す。 「滑走したくてうずうずしているお客さまのために、少しでも早く開けたい」と佐藤さん。8日夕方、22日のオープンを決めた。
正中麻侑生