ECBが利下げ先行、米国との政策乖離長期化なら影響-ブイチッチ氏
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)は米連邦準備制度理事会(FRB)に先行して利下げすることは可能だが、金融政策の乖離(かいり)が長期化すれば影響が出るとECB政策委員会メンバーのブイチッチ・クロアチア国立銀行(中銀)総裁が指摘した。
ブイチッチ氏は18日のインタビューで、「われわれとFRBとのギャップが長引けば長引くほど、その影響は大きくなる可能性が高い」との考えを示し、「2つの経済の違いを踏まえれば、われわれが先に動くことはもちろん可能だ」と述べた。
同氏は、高止まりしている米国の消費者物価から欧州は教訓を得ることができるとし、力強い経済成長や財政支援といった米国特有の理由もあるが、「より共通」する他の要因もあると説明した。
ブイチッチ氏は以下のような発言も行った。
原題:ECB Can Move First But Fed Divergence Would Be Felt, Vujcic Says(抜粋)
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Mark Schroers, Alexander Weber