神奈川県・黒岩知事が定例会見4月15日(全文3)身をかがめて耐え忍ぶしかない
県が緊急雇用をする意義は?
毎日新聞:毎日新聞の木下と申します。今日の発表項目の緊急雇用についてですけども、知事からまた県がこういう緊急雇用、支援策をやる意義というのを、知事のお考え、あらためてお聞かせください。 黒岩:こういう事態になってから、当初から県がすぐにできることはなんなのかといったことを考えてまいりました。その中で、この事態になってから内定取り消しなんていうニュース、ずっと目にするにつけ、それは本当に気の毒なことだなと思いました。それとともに内定取り消しだけではなくて、突然こういう事態になったことによってそれぞれの会社なんかも、事業所なんかも経営的に非常に厳しい状況に置かれた中で、突然職を奪われたといった方も出てきている。これからも出てくるだろうといった中で、県としてすぐできることはその皆さんを県の職員として採用するといったことだろうと思ったわけですね。 従来型の県の職員としての採用方法というのは、これはまさに公務員試験というのを受けていただいて、それで選ばれてくるという通常の流れはありますけども、そうじゃない形での雇用の仕方という中で、私の頭に浮んだのは東日本大震災の被災地にいまだに送り続けていますけども、県の任期付き非常勤職員として採用させていただいている。県の職員としてその被災地に行っていただくという、こういうスキームがありました。任期付き非常勤職員ですね。これ使ってすぐに採用できるんじゃないのかなということを提案したわけですね。そしたらそれをすぐやろうということになりました。 これは通常の公務員試験とは違って、面接だけで、面接が中心となって選考が行われます。ですから早くいけるんですね。先ほどご紹介しましたけども、5月1日からもう採用できるような形のスピード感を持って、この方針を打ち出すことになったといったことですね。私も5月1日からというとちょっと実はびっくりしたんですけども、担当に話をして、それで今、困っていらっしゃる方に直ちにといった場合には5月1日から採用、それぐらいのスピード感を持ってうちの県庁の中も対応したといったように受け止めていただきたいと思います。はい、どうぞ。