明大・宗山塁、キーマンは「自分」 楽天D1位の覚悟…12日に76年ぶり早明優勝決定戦/東京六大学
東京六大学野球リーグの優勝決定戦、明大-早大が12日に行われる。楽天からドラフト1位指名を受けた明大・宗山塁内野手(4年)は11日、東京・府中市の明大グラウンドで約3時間半調整した。1948年春以来、76年ぶり3度目となる両校による優勝決定戦。3季ぶり44度目の優勝を懸ける大一番に向けて「キーマンは自分」と決意を語った。 千載一遇のチャンスを無駄にはしない。楽天からドラフト1位指名を受けた明大・宗山が「キーマンは自分ですかね」と力強く宣言した。 「自分が打てば点が入る。どんな形でも1点でも多く取るために、打撃や守備でも勝負どころで結果を出したい」 優勝決定戦は2010年秋以来、リーグ史上13度目。早明に限れば1948年春以来、76年ぶり3度目となる。1度目は38年春に明大が4-0で勝利。48年春は早大が5-1で勝利した。 今秋リーグ戦では早大に2敗1分けと勝ち点を落とし、自力優勝が消滅。だが最終週の早慶戦で慶大が2連勝し、雪辱の機会が生まれた。主将の宗山は「もともとはなかった試合。最上級生の力を見せられたら」と気合は十分だ。 10日の早慶2回戦は寮の自室で見届けた。夜には副将の3人とともに府中市にある焼き肉店で決起集会を行った。好物だというタンやハラミを頰張りながら「早稲田とやれるのも最後。本当にやるしかない」と意志を統一し、一つにまとまった。 特別な思いを込めて戦う。今季限りで退任する田中武宏監督(63)に恩返しをする一戦。「4年生は一番お世話になっている。最後にいい結果で監督を送り出したい」。大一番を制し、2年ぶりの明治神宮大会出場を目指す。(児嶋基)