舞鶴荘(天童)12月リニューアル NSグループが取得、改装し再生へ
温泉旅館「天童グランドホテル舞鶴荘」(天童市、井上英雄社長)の土地と建物を競売で落札したニュートン・サンザグループ(NSグループ、東京)が、改装中の旅館を「アンダの森山形天童店」(仮称)として12月にオープンすることが31日、分かった。東京商工リサーチ山形支店と帝国データバンク山形支店によると、舞鶴荘は24日付で山形地裁から破産開始決定を受けた。負債額は約25億円。 舞鶴荘は冠婚葬祭互助会を中核とする企業グループが1986(昭和61)年に設立。89年に当時の渋谷会館グループが経営を引き継ぎ、95年4月期には18億4千万円余りを売り上げたが、創業者が死去した2015年以降は業績が低迷。新型コロナウイルス禍の21年4月期は1億1200万円に落ち込んだ。今年2月に落札したNSグループがリニューアルを決め、9月に事業停止となった。 NSグループは首都圏を中心にカラオケ店やリゾートホテルなどを展開する。運営を担う同グループの感動ホテルズ(東京)によると、新ホテルの客室数は12月で55室、来年4月に約90室となる見込み。従業員の雇用は継続するという。