NY外為市場=ドル4週間ぶり高値、CPIやFOMC決定控え
Karen Brettell [ニューヨーク 11日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが4週間ぶりの高値を記録した。12日に発表される米消費者物価指数(CPI)と連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が注目される。 先週発表された5月の米雇用統計を受け、米連邦準備理事会(FRB)が今後数カ月間に利下げに動くとの見方は後退し、市場は9月に初回利下げが実施される確率をほぼ五分五分と織り込んでいる。 終盤の取引で、ドル指数は0.1%高の105.24。一時、5月14日以来の高値となる105.46まで上昇した。 12日に結果が判明するFOMCでは、金利据え置きが確実視されている。また、FRB当局者による最新の金利・経済見通しが公表される。 ステート・ストリート・グローバル・マーケッツのシニアマクロストラテジスト、ノエル・ディクソン氏は、CPIが予想通りとなれば、金利見通しでは年内2回の0.25%ポイントの利下げ予想が示されるという見方を示した。3月時点の見通しでは計3回の利下げが予想されていた。 ユーロは0.2%安の1.0742ドル。欧州議会選でのユーロ懐疑派の躍進を巡る政治的な不確実性が重しとなった。 ドル/円は157.03円でほぼ横ばいだった。 暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3.53%安の6万7200.27ドル。 ドル/円 NY終値 157.07/157.10 始値 157.08 高値 157.44 安値 156.81 ユーロ/ドル NY終値 1.0739/1.0741 始値 1.0739 高値 1.0749 安値 1.0720