三井住友銀行をメインとする企業が10万社突破、東京・大阪・兵庫で強く
三井住友銀行をメインバンクする企業数が初めて10万社(10万442社)を超えた(8月21日号掲載、2024年全国メインバンク調査)。調査対象158万5,849社の6.3%がメインバンクに三井住友銀を選んでいる。 1位の三菱UFJ銀行(12万6,642社)との差は2万6,200社。2023年調査では、両行の差は2万6,717社だったが、517社縮まった。 メインバンクとして取引する企業の本社地では、東京都は三菱UFJ銀行が1位(5万3,863社)で、みずほ銀行に次ぐ3位(4万1,483社)。三菱UFJ銀行とは1万2,380社の差があり、激戦が続く。 大阪府では1位三菱UFJ銀行(2万5,254社)と2位三井住友銀行(2万4,403社)の差はわずか851社だ。太陽神戸銀行を引き継ぐ三井住友銀行は兵庫県では1位(1万2,810社)で圧倒的なシェアを持つ。 一方、東海銀行を引き継ぐ三菱UFJ銀行は愛知県で1位(1万9,412社)に立ち、両行のこれまでの合併や統合の歴史もエリアのシェアに反映している。
メイン企業の本社は大都市に集中
1990年に三井銀行と太陽神戸銀が合併したさくら銀行が、2001年に住友銀行と合併し、三井住友銀行が誕生した。 三井住友銀行をメインとする10万442社の本社地は、東京都が4万1,483社(構成比41.3%)、大阪府が2万4,403社(同24.3%)、兵庫県が1万2,810社(同12.7%)など、首都圏と近畿が上位に並ぶ。そうしたなかで唯一、福岡県が9位にランクインした。 3位までが全体の約8割を占め、10位までで95.2%に達する。対して、徳島県、高知県、鳥取県、島根県、宮崎県は社数が少なかった。
取引支店(店舗)を分析すると、最多は本店営業部の1,393社。次いで、神戸営業部1,255社、梅田の1,239社、新宿西口の1,219社、神田の1,186社と続く。 上位20位では、東京都が本店営業部含めて15店。大阪府が梅田など3店、その他が兵庫県と京都府だった。