エンバペのレアル移籍、ハーランドにとって「大損害」に?西紙が契約解除条項や将来を分析
フランス代表FWキリアン・エンバペのレアル・マドリー加入は、FWアーリング・ハーランドの将来に影響を及ぼす可能性があるようだ。 ハーランド&エンバペに受賞の可能性は?バロンドール2024パワーランキング パリ・サンジェルマン(PSG)で今季も公式戦48試合で44ゴール10アシストを記録し、チームをリーグ・アン制覇に導いたエンバペ。そしてシーズン終了後にPSGと契約を更新しないことを明言すると、かねてより噂されていたレアル・マドリーへの移籍が正式に決定した。PSG歴代最多256ゴールを残し、来季からヨーロッパ王者でプレーすることになる。 しかし、この移籍がハーランドの将来に影響する可能性があるようだ。スペイン『as』は「この移籍で大損害を被った選手がいる。2025年からロス・ブランコスの計画に参加できると期待していたハーランドだ」とし、ハーランド陣営は来年夏のレアル・マドリー移籍を将来のプランの1つと考えていたと報じている。 同メディアによると、ハーランドとマンチェスター・シティの現行契約には、2024年夏からプレミアリーグ以外のクラブに有効となる契約解除条項が存在するという。具体的な金額は伝えられていないが「手頃な金額」で獲得が可能であり、さらに年数を追うごとに金額は下がっていくようだ。また仮にマンチェスター・Cと契約を更新したとしても、移籍にオープンな状況を維持するつもりだと伝えられている。 一方でレアル・マドリーにとっては、エンバペとハーランドの給与をどう組み合わせるかが問題になるとも。エンバペは年間で純額1500万ユーロ(約25億円)を受け取る予定であり、これはクラブ最高給になるようだ。サンティアゴ・ベルナベウの改修によって来季は1億5000万ユーロ(約254億円)の追加収入を見込んでいるものの、クラブ側はチームの給与体制を破綻させたくない考えであるという。また、肖像権も大きな問題に。現在ハーランドは肖像権を100%保持しているようだが、レアル・マドリーではクラブと選手で50%ずつ共有するのが常であり、エンバペとの交渉も最後までこの問題についての話し合いが続いたと伝えられている。 『as』によると、マンチェスター・C側は今夏にハーランドと契約更新についての話し合いを始める必要があると伝えている模様。エンバペのレアル・マドリー移籍決定により、マンチェスター・C側は「もう1年契約を延長する理由が増え、さらに将来を見据えて移籍条項を厳しくするように動いていく」と予想した。 同メディアは、ハーランドの代理人を務めるラファエル・ピメンタ氏について「その交渉力はサッカー界全体で知られている」としつつ、「どんな可能性も起こり得る」と指摘。しかし、エンバペ移籍決定により「ハーランドがマドリーでプレーする可能性は完全に閉ざされてはいないが、非常に困難になるだろう」と分析している。