共和党全国大会でインタビューに答えるスコット・ベッセント氏＝７月１６日、ウィスコンシン州

（ＣＮＮ）　トランプ次期米大統領は２２日、ヘッジファンド経営者のスコット・ベッセント氏（６２）を次期財務長官に正式指名した。ＣＮＮはこの少し前、トランプ氏はベッセント氏を起用する方針だと報じていた。 トランプ氏は声明で「スコットは世界随一の国際投資家、地政学と経済の戦略家として広く尊敬を集めている。スコットの物語はアメリカン・ドリームそのものだ」と述べた。 さらに「スコットは米国の競争力を促進する私の政策を支援し、不公平な貿易不均衡に歯止めをかけ、特に来たる世界のエネルギー支配を通じ、成長を前面に置く経済の創出に取り組むだろう。我々は共に米国の豊かさと繁栄を取り戻し、再び手頃な価格で暮らせるようにする。そして最も重要なことに、米国を再び偉大にする！」とした。 ベッセント氏は選挙戦でトランプ氏に経済政策に関する助言を行った。ヘッジファンド「キー・スクエア・キャピタル・マネジメント」の創設者でもある。 これ以前には、民主党の大口献金者ジョージ・ソロス氏が創設したヘッジファンド「ソロス・ファンド・マネジメント」で最高投資責任者を務めた。英ポンドや日本円の下落に賭ける投資を主導し、数十億ドルの利益を獲得。社内での名声を確立した。