茨城県唯一の本格的石垣城砦「笠間城」に昂る!
前述の蒲生郷成の時代に石垣が築かれたと考えられていますが、蒲生氏の出身が岐阜県の石工集団「穴太衆(あのうしゅう)」がいた近江だという事実に納得です。不揃いな大小の石を匠の技で強固な石垣とした「野面積み(のづらづみ)」を間近に拝められるだけで幸せです。 散策開始直後に、いきなりその石垣が目の前に現れて興奮します。さらに本丸へ向かって歩みを進めると、真っ暗なトンネルが現れます。訪れたのは午前中でしたが、電灯のない暗闇に多少ビビりながらも先を進みます。
開けた本丸に到着すると、さらに天守がある曲輪への堀が見られました。残念ながら東日本大震災の影響で石垣にはシートがかかり、立ち入り禁止とされていました。あれから10年以上が経ちますが、いつの日か、ぜひ復旧して欲しいと願っています。 かつては見事な天守が建ち、「三の曲輪」「二の曲輪」「帯曲輪」が設けられ、それぞれ白壁の塀があったとされています。その威容を想像しながら、帰路につきました。
バイクのニュース編集部