田淵累生さんの大学生活の思い出とは!?――映画「威風堂々」インタビュー
8月30日に公開する映画「威風堂々~奨学金って言い方やめてもらっていいですか?~」。唯野空(池田朱那)は、将来の保険として大学進学の道を選んだ。と同時に「奨学金」という借金を背負った。大学進学後、実家に居心地の悪さを感じつつあった空は彼氏の蛭間拓人(簡秀吉)の提案で同棲生活を始める。奨学金の返済に加え、生活費はかさむ一方…。現実から逃れたかった空は、大学で知り合った異色な同期・九頭竜レイ(吉田凜音)と水江聡太(田淵累生)の影響を受け、”とあるアルバイト“を始めることに。果たして彼女が突き進んだ先には何が待ち受けているのか…。
今回は、空の同級生・聡太を演じた田淵さんにインタビュー! 撮影の裏話から大学時代の思い出までたくさん聞いた。 ――今作は奨学金を題材にした社会派な映画ですが、台本読んだ時の感想を教えてください。 「僕自身も奨学金を借りていたので、本当にリアルだなと思いました。自分の大学時代もお金に苦しんでいる人はいたし、聡太のように何かに前向きに取り組んでいた人もいたし。なので、台本を見た時に『今の大学生ってこんな感じなんだろうな』というのが想像つきました。この映画を見ていただいて、奨学金を借りることの覚悟などを持っていただけたらいいなと思いました」
――ちょっと答えづらいことを聞いてしまいますが、この作品を経て奨学金についてどう思いますか? 「正直、僕が借りる時は、当たり前のものだと思っていたんです。大学期間を過ごしている時は、『奨学金を借りてはいるけど、そんなに重いものではないでしょ』という考えなんです。それが、卒業して給料をもらえるようになって、奨学金の重さを感じるようになるんだと思っていて。そう考えると、結構残酷なことですよね。海外では国が全額負担してくれるところもありますが、日本だと奨学金という名で、名誉な感じで捉えるじゃないですか。当たり前だと思っていたものが当たり前じゃなかったというのが怖いなと思いました」