ドラコンホールはいつも“肩ガチガチ”で大曲がり…スッと力を抜いてフェアウェイに収める3つの方法とは?
深呼吸と連続素振りで心身の緊張を解く
「時々コンペに出るけれど、ドラコンのかかったホールに来ると、どうしても力んでしまう」。このようなお悩みをよく聞きます。普通に打てさえすれば誰よりも飛距離が出るのに、力みによってミスショットをしてしまうのは残念ですよね。 【動画】えげつない打球音…渋野日向子の“超豪快”ドライバーショットをスローモーションで これが実際の映像です
ドラコンホールで実力を発揮するにはどうしたらいいのでしょうか。落ち着いて臨むためのポイントと戦術をチェックしてみましょう。 アドバイスしてくれたのは、わかりやすいレッスンが多くのゴルファーに支持されているティーチングプロの堀田和宏さん(埼玉県・越谷ゴルフリンクス)です。堀田さんはかつて日体大ゴルフ部主将として活躍した後、オーストラリアゴルフ留学を経てティーチングの道へ進んだ経験豊富なインストラクターです。 「ドラコンには、心身をリラックスさせて臨むことが最も大切です。ボールを遠くへ飛ばすには、体と腕をバランスよく使い、クラブをスムーズに振ることによってシャフトを効率よくしならせる必要があるからです。もし力みによって肩や腕の筋肉が硬くなってしまうと、体と腕のバランスが崩れ、シャフトのしなりを生かすことができなくなってしまいますので注意してください」 こう堀田さんは言います。どうしたらリラックスしてクラブをスムーズに振ることができるのでしょうか。 「(1)深呼吸をする、(2)連続素振りをする、(3)球筋を考慮して立つ位置を決める。ドラコンホールのティーイングエリアに上がったら、この3つをぜひ実行してください」 「最初は深呼吸ですが、そんな簡単なことに効果があるの? と半信半疑かもしれません。しかし、深呼吸には脈拍や鼓動を安定させ、副交感神経を高めるという医学的なデータがあります。トーナメント中継でも優勝争いをしているプロが深呼吸をしている場面が映し出されますよね。長く大きく息を吐き切り、静かにゆっくり息を吸う。これを3回繰り返すと気持ちが落ち着き、心身の緊張感が解けるからなんです。簡単なだけに誰にでもできて高い効果を得られますので、ぜひ行ってください」 「次は連続素振りです。普段みなさんは、本番さながらの真剣な素振りを1回だけ行っていると思います。ドラコンのホールでは1回振って終わりにせず、2回、3回と続けて素振りをするのです。アドレスは最初だけ軽くとればOK。バックスイング~フォロー~バックスイング~フォロー~バックスイング~フォローというように、クラブを止めずリズミカルに上げる、振る、上げる……を繰り返すのがコツです。このとき、1回目と2回目はハーフスイング、3回目は7~8割で振りましょう。プロは試合中よく連続素振りを行いますが、実際にやってみると肩や腕から力が抜けるのが分かりますよ。それまでいかり肩だったのがすっと下がったような気がするという人もいます」