竹中平蔵氏 今後の為替の行方を予測 専門家の意見も三分していると紹介「じゃあ、私がどう考えるのかと言えば」
慶大名誉教授の竹中平蔵氏が23日、自身のYouTubeチャンネルを更新。今後の為替の行方について、予測した。 史上最大の下げ幅を記録した翌日に、史上最大の上げ幅を更新するなど、日経平均株価の乱高下が話題となった。円安だった為替も円高に傾いているが、いまだに不安定な情勢。 専門家の間でも、今後の展開予想については、円高、現状、円安と三分しており、竹中氏は動画で紹介。その上で、「じゃあ、私がどう考えるのかと聞かれれば」と自説を述べだした。「私は中立の、現状くらいという考え方に近い」と現状維持派を表明した。 元財務官、理財局長の古澤満宏氏の「1ドル140円から150円台後半という現在のレートは、当面良い水準。160円は安すぎた」という考え方に同意。「時間をかけて、金利を1%まで持って行くことをするのではないか」と予想した。 「日銀はゆっくり、ゆっくり金利を上げるだろうと。アメリカはそんなに急に金利を引き下げることはしないのではないか。アメリカは、そこそこのソフトランディングかどうかはともかくとして、大きく落ち込むことはないであろう」と日米ともにラジカルな金融政策を取らないと予測した。 その上で、「日本経済はすごく画期的にファンダメンタルがよくなっているわけでもないと考える」という認識も示した。