<挑む・センバツ2023東邦>「自分に負けない」 階段100段トレーニング /愛知
センバツ出場を決めた東邦は毎週水曜、グラウンドでボールを使った練習はせず、階段と坂道を繰り返し駆け上がり下半身を徹底的に鍛える。 練習場所は学校近くの平和公園(名古屋市千種区)。ここには約100段の階段と約100メートルに及ぶ急勾配の坂道がある。今週水曜の8日も階段下にある平和堂前に選手たちが集まり、軽いランニングをした後、一気に階段を駆け上がり始めた。 水曜のトレーニングではまず、この階段を10往復。選手たちの顔はみるみる真っ赤になり、山田祐輔監督は「最後まで、最後まで!走り抜けろ!」と鼓舞するが、本数を重ねるたびに選手たちの表情がゆがむ。 ようやく階段の10往復を終えると、今度は坂道だ。最初は緩やかにも見える坂道だが、後半は勾配が急にきつくなる。この坂道も10往復。体に相当は負荷がかかるトレーニングで、選手たちは息も絶え絶えに走り抜いていた。 この日の練習で山田監督が「一番頑張っていた」と評価した藤田悠矢(2年)は「徐々に足が重くなり体が動かなくなる。それでも自分に負けないように気持ちで乗り切ってます。体も心も鍛えられる」と話していた。【森田采花】