AIがサッカー選手をスカウトする時代がやってくる? 進化しすぎるテクノロジー「例えばジェラードのような選手を調べてくれと……」
スカウトマンが世界を飛び回る時代は終わり?
近年はAIの発達が凄まじく、様々な分野でAIのある生活が当たり前となった。それはサッカー選手の育成現場でも同じなのかもしれない。 英『The Guardian』は、近いうちにAIシステムが優秀な若手選手を発掘する時代がくるかもしれないと取り上げている。 そんな特殊なサービスを提供している会社の1つが『アイボール』だ。同社はピッチ全てを撮影できる1台のカメラを使い、世界各地の12歳から23歳までのアマチュア選手のデータを集めているという。各選手の平均走行距離、スプリント速度、スプリント回数、5ヤードでの加速など、細かな部分まで調べ尽くされるのだ。 また同社はトップ選手のデータやモデルをAIに学習させているようで、将来的にはアーリング・ハーランドやジュード・ベリンガム、ケビン・デ・ブライネなど、それに近いタイプの選手を発掘することも不可能ではなくなってくるという。その手応えを語るのは、同社の共同創設者であるデイビッド・ヒックス氏だ。 「そう遠くない将来、我々の検索システムが音声認識で使用されるようになると予想している。例えば、スカウトマンは単に『スティーブン・ジェラードのような選手を調べてくれ』とか、『試合に影響を与えられるボックス・トゥ・ボックスのMFを探してくれ』とAIに言うだけでスカウティングが済むようになるんだ」 スカウトマンが世界中を飛び回り、生で選手を視察するなんてスタイルは過去のものとなっていくのかもしれない。やや機械的すぎるようにも思えるが、この未来は避けられないシナリオか。
構成/ザ・ワールド編集部