「知ってた…?」水菜と“みぶな”、春菊と菊奈の違いは?【冬が旬の葉物野菜の豆知識】
冬が旬!春菊と水菜にまつわる豆知識
冬に旬を迎える葉物野菜の代表が、春菊(しゅんぎく)と水菜(みずな)。春菊と水菜の違いは分かる!という人も、春菊と菊菜(きくな)の区別、水菜と壬生菜(みぶな)の違いは分かりにくいのではないでしょうか。この記事では、春菊と水菜にまつわる豆知識をご紹介したいと思います。 【画像】よく見たら違う…!これが春菊と菊奈、水菜と壬生菜の《違い》です!(7枚)
春菊の名前の由来
その香り高さから和のハーブと言っても良さそうな春菊ですが、意外にも原産は地中海沿岸地方。朝鮮半島などを経て室町時代に日本に伝わり、江戸時代に盛んに栽培されるようになったと考えられています。「春菊(しゅんぎく)」の名前は、秋に咲く菊に対して春に黄色の花を咲かせることから名付けられたとか。11月頃から3月頃が旬で、寒さが厳しくなるにつれ、香りも甘みもアップします。また、香りが強いものは味もしっかりしている傾向があります。
春菊と菊菜との違い
関西方面では「菊菜(きくな)」とも呼ばれ、栽培品種と見た目が「春菊」とは微妙に異なります。春菊は太い茎から葉が枝分かれしていて、菊菜は根っこ部分から株が横に張っている特徴があります。さらに、九州では「大葉春菊」と呼ばれる肉厚で葉の切れ込みが浅い品種も人気です。最近は、苦味の少ないサラダ用春菊も出回っています。
春菊の下ゆでポイント
春菊は日本料理に欠かせない食材の1つで、お浸しは副菜の代表例。春菊を下ゆでする際は、特に茎が太めの春菊の場合、あらかじめ茎と葉先を切り分け、茎はしっかり30秒程度、葉先はサッと10秒程度という具合に時間差でゆで、冷水にさらして水気をしっかり絞ってから味付けをすると風味を生かしやすいです。葉の部分は茹で過ぎると苦味が増すので注意しましょう。下ゆでした春菊は小分けにして冷凍保存すると、風味と食感をある程度キープできます。鍋焼きうどんやおでんの具材として凍ったまま加熱すればOKです。
水菜の名前の由来
水菜は古くから京都で盛んに栽培されていたため、「京菜(きょうな)」とも呼ばれています。「水菜(みずな)」の名前は、かつて肥料を使わず畑に水を引き入れて栽培していたことが由来とか。近年はハウスでの水耕栽培が盛んになり通年手に入りやすくなりましたが、本来の旬は冬。露地栽培ものの水菜は味が濃く、茎の張りや風味も強め。京都では「水菜が並び始めると冬本番」と言われているほど、寒い時期に味が良くなります。