【海外試乗】3世代目となる新型ポルシェ カイエンの第二章はハイブリッド化されたフラッグシップから始まった
トップモデルはターボGTに変わりGTパッケージとなる
さて、まずはカイエンS E-ハイブリッドのハンドルを握った印象から話を進めていきたい。このモデルはV6ターボエンジンにモーターを組み合わせたPHEVである。 新型カイエンのICEは353ps&500Nmを発生する3L V66ターボと599ps&800Nmを発生する4L V8ツインターボが用意されているが、話を複雑にしているのは、ICEのSが積むのはV8ツインターボエンジンであり、S E-ハイブリッドにはV6ターボエンジンが積まれるということ。 つまりSモデルは、ICEとPHEVで搭載エンジンが変わるのである。 V8カイエンはエンジンが主役だったが、それがV6になってどうなるのか気になっていたがS E-ハイブリッドはモーターもしっかりと存在感があった。つまりダブル主演というわけだ。試乗前から期待も大きかったがそれは裏切られなかった。軽快なハンドリングや身のこなし、パフォーマンスなど、さすがポルシェの製品だと言える高い完成度である。 サーキットでは、GTパッケージに試乗した。このモデルは、従来型で用意されていたトップモデルのターボGTがデリバリーされない日本や中国など向けに用意されたものである。 出力&トルクはターボ E-ハイブリッドもGTパッケージも同じ739ps9&950Nmmだが、カーボンパーツの積極的な採用で車両重量が100kgほど軽量化され、0→100km/h加速はターボE-ハイブリッドより0.1秒速い3.6秒となる。最高速度も10km/h高い305km/hである。 モーター出力は130kWでこれは従来比+30kW、最大トルクは460Nmとなりこちらは+50Nm、高電圧バッテリーの容量は、従来の17.9kWhから25.9kWhと+8kwh、一充電時のEV走行距離はS E-ハイブリッドが71~78km、ターボ E-ハイブリッドが70~73km、GTパッケージが71~72kmである。
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