【解説】“平均睡眠時間”6月が最短? 「気温が上がるに従って睡眠障害は増えていく危険性」対策は…
■寝苦しさ解消 エアコン「つけっぱなし」がいい? 就寝前の「スマホ」も注意
寝苦しさを解消するために、具体的にどのような対策をとればいいのでしょうか。 鳴海教授によると、湿度・室温対策としてエアコンは「つけっぱなし」がいいということです。タイマーにすると、タイマーが切れた後で暑くて起きてしまうわけです。室温が安定しないので、夜、安心して寝ることができる状態ではなくなります。 エアコンを使い続けることで、安眠をキープすることができるというわけです。 一方で、つけっぱなしにすると朝方に寒くなり、カゼを引いてしまうという声もあります。 これについては、最近のエアコンには寝る時に使う機能の“睡眠モード”がついた機種が多いそうです。こうした機能を使えば、寝る時にはしっかり部屋を冷やし快適に、明け方は寒くならないように室温をうまく調整してくれるということです。 “睡眠モード”がついていないエアコンの場合ですが、環境省などは就寝時の設定温度として「28℃」を推奨しています。あくまでも「推奨」ですので、それぞれにとって快適な温度に設定し、つけっぱなしにすることがポイントになるということです。 また、今は日の出の時間が非常に早くなっています。その対策としては、「遮光カーテン」も非常に有効だということです。部屋を暗くすることで、途中で目が覚めるといったことを防げます。 その他にも、脱水症状を防ぐためには、寝る前に水を飲むといいそうです。 さらに、睡眠学会理事長の内村さんは、「寝る前のスマートフォン利用は控えた方がいいのではないか」と話しています。 スマートフォンが発する「ブルーライト」は、寝る前に見るとなかなか寝つきにくくなるというわけです。「寝る1時間前」からはスマホを見るのは控えた方がいいとのことでした。 同様にゲームやパソコンを使うことや、コンビニなど光がある場所に行くことも、よく眠るために就寝直前には控えた方がいいそうです。 ◇ 現代人にとってはスマホもコンビニも欠かせない生活インフラであることは、間違いありません。一方で健康のためには睡眠をしっかり継続することも大事です。“時は健康”だと思います。この時期しっかり眠れる工夫をしたいです。 (2023年6月22日午後4時半ごろ放送 news every. 「知りたいッ!」より)