『THE SECOND』で注目のタモンズ「ライブの基本を崩したかった」。反対を押し切って開催した47都道府県ツアー『詩芸』
結成19年目でついに今年、『THE SECOND』グランプリファイナルに進出し、ベスト4という功績を残したタモンズ。2021年に『M-1グランプリ』を卒業したふたりが、ここにたどり着くまでには『M-1』との決別が必要不可欠だったという。漫才が進化するきっかけとなった『タモンズライブ「詩芸」47都道府県ツアー』について聞いた。 【写真】マヂカルラブリーら仲間からの激励を受けるタモンズ
楽しすぎて来年もグランプリファイナルへ
──まずは今年、初めてグランプリファイナルに進出した『THE SECOND』の感想から聞かせてください。 大波康平(以下、大波) 打ち上げで恵比寿の焼肉屋に行きまして。個室で、見たことないような肉をたらふく食べたら朝方全部嘔吐して、2日間寝込みました。慣れないことはするもんじゃないですね。 安部浩章(以下、安部) お肉が柔らかすぎて、火通すとなくなっちゃうんですよ。 ──お肉の思い出が(笑)。本番はどうでしたか。 大波 ずっと一緒にやってきたななまがりと初戦で戦って、ザ・パンチさんとも戦えて、袖には囲碁将棋さんがいてくれて。 安部 マジで楽しかったです。リベンジとかじゃなくて、楽しすぎて来年もここに来たいと思いました。 大波 裏にあったアイスのケース、僕んちの最寄りのコンビニより品ぞろえよかったですから。 安部 ケースがふたつ並んでいて、ひとつはパルムとかスーパーカップとか。ジャイアントコーンも全種類。もうひとつはハーゲンダッツ専用ですよ! 食べれてないもんがいっぱいあるから、来年も行かんと。 大波 今年、ちょっとお腹に入れてから行ってしまって後悔したんで、来年は何も食べずに行きたいと思います。 ──直前の『大宮セブンライブ』でも、メンバーのみなさんに激励されて送り出されていましたね。 大波 そうですね。それに囲碁将棋さんなんて、ベスト16でタイムマシーン3号さんに負けた直後、悔しいはずなのに自分のことを差し置いてコメント収録でずっと僕らの話してくれてたんです。マヂカルさんもラジオで僕らのこと話してくれたし。 安部 大宮セブンの中で僕らだけなんの決勝にも行けず残っちゃってて、みんなが心配してくれていたんで、その点では本当によかったなと思います。 ──去年の『THE SECOND』では惜しくもベスト32で敗退しました。そのときはどんな感覚でしたか? 大波 三四郎さんと戦って負けましたけど、手応えはあったんですよ。 安部 自分らの対戦に関しては、そこまで負けた気はしなかった。ただ、自分らの出番の前に見た流れ星☆さんvsプラス・マイナスさんの対戦が、ちょっと次元の違うウケ方で。「これには足りへんな」とは思いましたね。 大波 めっちゃウケてたな。ただ、自分らがまったく通用せぇへんとは思わなくて。ルール上、後攻を取らんとキツいなとは思いました。32組に絞られた時点で次戦で必ず後攻になる「ポッドA(上位8組)」に入ればなんとかなるかもしれないな、という話し合いをコンビ間でしましたね。だからそこからは、「ポットA」に入るための1年でした。