高校時代が“ピーク”に…?プロでは苦戦する甲子園のスター6人
中村奨成
投打:右投右打 身長/体重:181cm/84kg 生年月日:1999年6月6日 経歴:広陵高 ドラフト:2017年ドラフト1位 今季、背水の陣で迎えた中村奨成だが、思うような結果は残せていない。 広陵高(広島)では、1年生でレギュラーを確保した中村奨。3年夏の甲子園での活躍は目覚ましく、全6試合の出場で6本塁打、19安打、17打点など数々の歴代最多記録に並ぶ、あるいは更新する数字を残した。 ドラフト1位で広島東洋カープに入団した中村奨は、プロ3年目に一軍デビュー。2021年には一軍で39試合に出場すると、打率.283(53打数15安打)、2本塁打、5打点、3盗塁を記録した。 ところが、現在まで一軍定着に至るほどの成績を残せておらず、ドラフト1位の面影が消えつつある。 外野手登録となった今季は、ファームで結果を残しており、最近は一軍でもスタメン出場。今月12日のDeNA戦から2戦連続マルチ安打を放ったが、ここまで14試合出場で打率.162、0本塁打となっている。 甲子園で数々の金字塔を打ち立てた男は、崖っぷちの状況が続いている。
平沢大河
投打:右投左打 身長/体重:176cm/80kg 生年月日:1997年12月24日 経歴:仙台育英高 ドラフト:2015年ドラフト1位 プロ野球人生の岐路に立たされているのが、高卒9年目の平沢大河である。 仙台育英高(宮城)では、1年秋にレギュラーへ定着。3年夏は甲子園で躍動し、3本のアーチを記録。チームの甲子園準優勝に大きく貢献した。 “高校No.1ショート”という評価を受けた平沢に対して、ドラフト会議では千葉ロッテマリーンズと東北楽天ゴールデンイーグルスが1位指名。競合の末、ロッテへの入団が決まった。 ルーキーイヤーからファームで結果を残し、同年5月に一軍昇格。同年は23試合に出場して打率.149に終わったが、高卒1年目から一軍デビューを飾った。 すると、高卒3年目に外野のポジションにも挑戦し、出場機会が大幅に増加。同年は112試合に出場して打率こそ.213だったが、5本塁打、32打点、8盗塁をマーク。パンチ力を見せつけ、レギュラー奪取も見えてきていた。 しかし、翌年以降は伸び悩んだ。2020年からは2年連続で一軍出場すら叶わなかった。昨季は57試合に出場して3本塁打を放つも、打率は.170と確実性に欠けた。 今季は、いまだ一軍出場はなし。ファームでも打率2割台前半とアピール不足の感は否めない。果たして平沢は、崖っぷちから巻き返すことはできるのだろうか。
ベースボールチャンネル編集部