高校時代が“ピーク”に…?プロでは苦戦する甲子園のスター6人
オコエ瑠偉
投打:右投右打 身長/体重:185cm/90kg 生年月日:1997年7月21日 経歴:関東第一高 ドラフト:2015年ドラフト1位 驚異的な身体能力で甲子園を沸かせたオコエ瑠偉も、プロ入り後は苦しんでいる印象だ。 関東第一高(東東京)では、3年夏の甲子園で俊足を活かした広い守備範囲に加え、勝負強いバッティングも随所に披露した。 その後、東北楽天ゴールデンイーグルスからドラフト1位指名を受けたオコエ。ルーキーイヤーに今永昇太(現:シカゴ・カブス)からプロ初アーチを放ち、プロ2年目の2017年には41試合の出場で打率.300(130打数39安打)をマークした。 しかし、翌2018年は44試合の出場で打率.198、2019年は52試合の出場で打率.182と打撃で苦しんだ。 そんな中、2022年オフに現役ドラフトで読売ジャイアンツへ移籍すると、加入初年度から「1番・左翼」で開幕スタメンに抜擢。同年4月9日の広島戦では初球先頭打者ホームランを放つなど、一軍の舞台でアピールした。 だが、現在まで一軍定着には至っていない。今季はエリエ・ヘルナンデスや若林楽人、ココ・モンテスなどの加入もあり、さらに立場は厳しくなっている。 レギュラー定着のためには、守備や走塁だけでなく、打撃面の強化が必須となっている。
安田尚憲
投打:右投左打 身長/体重:188cm/100kg 生年月日:1999年4月15日 経歴:履正社高 ドラフト:2017年ドラフト1位 期待され続けたものの、結果で応えられていない安田尚憲。正念場を迎えている1人と言っていいだろう。 安田は強豪・履正社高(大阪)でプレーし、3年春の選抜大会では準優勝。3年夏は甲子園に進めなかったが、大阪府大会で19打数12安打、3本塁打と打ちまくった。 その後、若手の大砲を欲していた千葉ロッテマリーンズにドラフト1位で入団した。 プロ3年目の2020年には113試合に出場し、打率.221、6本塁打、54打点をマーク。2022年には119試合に出場して打率.263 、9本塁打、47打点を記録し、ブレイクの兆しを見せた。 しかし、翌年以降も出場機会は得ている中、絶対的な成績を残せていない。昨季も122試合に出場したものの、打率.238、9本塁打、43打点と殻を破り切れていない。 さらに今季は、新加入のネフタリ・ソトが一塁手として活躍。三塁には中村奨吾が起用されることが多く、出番が限られている。 来年以降に向け、さらなるアピールが必須の状態になっている。