伊藤忠商事、中国の流通商品を調達できる日本の小売・EC企業向けBtoB-ECサービス「THE CKB X」をスタート
伊藤忠商事は中国子会社を通じ、日本の大手小売企業を対象に、中国国内で流通している商品を調達できるBtoB越境ECサービス「THE CKB X」の提供を11月から始める。
中国子会社の伊藤忠繊維貿易有限公司(ITS)とシステム開発を手がける杭州史尼芙科技有限公司(SNIFF)の合弁会社「浙江伊藤尼扶供応鏈有限公司(ITONIFF)」を設立。ITONIFFが11月からBtoB越境ECサービス「THE CKB X」を提供する。
SNIFFは日本のECモール出店者を対象に中国のECモールで流通しているアパレル製品・生活雑貨などの商品を小ロット・多品種で調達できるBtoB越境ECサービス「THE 直行便」を運営している。「THE CKB X」は「THE 直行便」を日本の大手小売企業向けにカスタマイズしたサービス。企業の調達システムとの連携、UI(ユーザーインターフェース)の改善、専属サポートチームの設置など、より円滑な商品調達に対応する。 「THE 直行便」は40億点の商品群を扱い、検品や補修等の品質管理、国際輸送や倉庫保管等の貿易に至る商品調達に必要となる業務を提供。有料会員数は4万社超。アリババグループ運営のBtoB-ECモール「1688.com」と日本市場向け戦略的パートナーシップ契約も締結している。 「1688.com」においては、SNIFFとAlibabaのパートナーシップを通じたAI活用で、日本市場のニーズに適したサプライヤー、商品の絞り込み、商品レコメンド機能も利用可能。すでに、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが運営するドン・キホーテでの導入が決定している。 なお、「THE 直行便」に関して、SNIFFはEC総合支援会社の、いつもと日本市場向けの括的戦略パートナー契約を締結している。 昨今、消費行動の多様化・細分化が進んでおいり、マーケットのニーズを捉えた新たな商品調達の選択肢として「THE CKB X」の展開を決めた。将来的には韓国や欧米などからの商品調達など、グローバルにサービスを拡大する方針。