「本当に最後なので、もう1回だけ…」“ギャンブル依存症”水原容疑者の懇願、そのとき大谷翔平は…何故もう一歩踏み込まなかったのか?
ドジャースの大谷翔平選手の元通訳・水原一平容疑者が銀行詐欺の疑いで訴追された。大谷選手の口座から本人に無断で1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正に送金していたという。37ページにも及ぶ起訴状には“驚きの事実”が記されていたーー。なぜ、米司法省はこれほど詳細かつ膨大な文書を迅速に公表したのか。起訴状から読み取れる水原氏の“驚きの言動”と大谷選手への影響を考察する。<全2回の後編/前編から読む> 【写真で比較】「頬がこけて…水原さんが1年前とまったく違う」「大谷翔平に戻った笑顔…なぜか泣ける」ベンチで1人ポツリだった韓国シリーズから最新の様子まで現地写真を一気に見る(100枚超) ◆◆◆ (前編の内容からの続き) 大谷選手の口座に不正アクセスできたことが引き金になったのか、2022年以降は胴元と水原氏のやりとりは、さらに頻繁になる。起訴状には事実が淡々と書かれているのだが、それゆえに水原氏と胴元のテキストメッセージの生々しさ、異常さが浮き彫りになっている。2023年の5月、6月のやりとりは目を覆いたくなる内容だった。 ◆◆◆ 「500送れ」「1000送れ」という言葉が並ぶが、これは500ドル、1000ドルではなく、50万ドル(約7500万円)、100万ドル(約1億5000万円)を指し、彼らの金銭感覚が麻痺していることが窺える。 水原氏は2021年12月から2024年1月まで1万9000回の賭博を行っているが、1日平均25回という計算になる。 前述したように、支払いを迫られた水原氏の言動や行動に変化があったかは分からない。しかし起訴状に記載されている日程と試合結果を見比べると、ため息が出る。 水原氏が胴元に500(50万ドル/約7500万円)送金した5月16日、17日のオリオールズ戦で大谷選手は無安打に終わっている。 5月20日に胴元から6月1日までに少なくとも200万ドル(約3億円)を送金するようにとメッセージが届き、6月20日に水原氏が再び胴元に500(50万ドル/約7500万円)を送金したが、6月20日、21日のドジャース戦で大谷選手は無安打、先発した21日も負け投手になっている。
【関連記事】
- 【前編から読む】「被害者はメジャーリーグのスター大谷翔平」米司法省が水原一平容疑者の起訴状を迅速に公開したウラ事情「ここまで細かく出すとは…」との驚きも!
- 【写真で比較】「頬がこけて…水原さんが1年前とまったく違う」「大谷翔平に戻った笑顔…なぜか泣ける」ベンチで1人ポツリだった韓国シリーズから最新の様子まで現地写真を一気に見る(100枚超)
- 【最新情報】水原一平の犯行に米メディア本音「我々は最悪のことをしていた」「バレロはどこに行った?」なぜ大谷翔平に厳しかったのか…一変の現地報道まとめ
- 【ウラ事情】水原一平に託されていた“本当の仕事”… 「大谷翔平のインタビュー調整も」異変はいつ起きていたのか
- 【番記者の告白】「そんな人は信用できませんよ」番記者が“唯一本気で怒られた日”…「節度を持った取材、できているか?」