【バスケ】信州ブレイブウォリアーズ、約1か月ぶりの同一カード連勝 学んだ“チーム”を機能させる重要性
2季目エリエット・ドンリーも成長「日本人選手も点を取るバスケを」
神戸戦での2連勝にはエリエット・ドンリーの活躍も光った。特に第2戦はビュフォードに次ぐ18得点で、オフェンスでは3ポイントシュートやインサイドへのアタックなど多彩なプレーを披露。ディフェンスでも粘り強い足腰を生かして相手の攻撃を防ぐなど、勝利に大きく貢献した。試合後のヒーローインタビューでは、移籍後初めてファンの前でマイクを握り、笑顔を見せた。 勝久HCの下で2季目となる今シーズンは、試合を経るごとに表情にも言葉にも自信が満ち溢れてきている。「(勝久HCの)システムにも慣れてきて、自分自身の強みを使ってそのシステムの中でどうやってチームの役に立つか」が明確になってきたとドンリーは話す。そのうえで、ペリン・ビュフォードやウェイン・マーシャルといった外国籍選手たちだけに頼らないチームスタイルの確立が重要だと力説する。 「僕だけではないけど、他の日本人選手も点を取れたら外国人選手だけにディフェンスが集中せずに、(相手が)みんなを守らなくちゃいけなくなる。(そういう)バスケをしたいと思っているので、それは単に今、僕自身はうまくいってるところもあるんですけど、それはみんながちゃんと協力してできることだと思う」 この言葉の通り神戸との第2戦では、ベンチ入りした11人全員がプレーし、5人が二桁得点を記録するなど、的を絞らせない攻撃で相手を圧倒。37のフィールドゴールに対して32のアシストを記録し、7選手が3Pを沈めるなどチーム全体でオフェンスが冴えわたった。 久しぶりの同一カード連勝については「ゲームの最初からみんな集中していたし、やっぱり土曜日負けて、日曜日を20点差ぐらい勝つっていうチームになりたくなかった。2試合ともやるべきことを遂行して勝たなくてはダメという気持ちを持って臨んだ」と指摘。今後のことも見据えて「チャンピオンシップで勝てるチームになるためには、そういう集中力が必要。第1戦目のエナジーっていうのも理由としてもあるけど、やっぱりそういうマインドの部分を変えられたと思います」と手ごたえを口にした。 神戸戦の勝利で連勝を3に伸ばした信州ブレイブウォリアーズ。現在13勝6敗だが、激戦区となっている東地区で順位を上げていくためには、勝ち星を積み重ねていくことが非常に重要だ。次節は西地区最下位でここまで1勝18敗と苦戦している愛媛オレンジバイキングスとホームで対戦する。勝ち星が伸ばせていない相手とはいえ、気を抜くことはない。 「油断できない試合だと思います。みんなが集中して作戦もしっかり考えないといけない。その中でもファンのみなさんの応援が大事なのでみんなで戦いましょう」とドンリーも意気込みを見せる。 勝敗はもちろん大切だが、さらに重要なのはやるべきことをしっかりと遂行し、それを習慣づけていくことだ。シーズンが終わる頃にこの1ヶ月の学びが大切だったと振り返られるように、まずは次節のホームゲームで連勝を伸ばしたい。
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