イスラエル軍の空爆でジャーナリスト5人死亡、ガザの病院が発表
(CNN) イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区で行った夜間の空爆で、ジャーナリスト5人が死亡した。乗車していた車両が空爆の直撃を受けた。現地の病院と、ジャーナリストらが所属するメディアが26日に声明で明らかにした。 アルクッズ・トゥデー・テレビジョンが所有する当該の車両は、ガザ中心部ヌセイラトのアルアウダ病院の外に駐車中、爆撃を受けた。同病院が明らかにした。ガザに拠点を置く同局は、パレスチナの武装組織「イスラム聖戦」と提携している。 現場にいた別のジャーナリストらによると、死亡した5人は爆撃当時、車両の中で眠っていたという。 CNNが確認した爆撃後の映像には、当該車両の後面に「TV」、「PRESS」といった文字が大きく書かれているのが映っている。別の動画では、車両が完全に炎に包まれている。 アルクッズ・トゥデー・テレビジョンは攻撃を非難し、死亡した5人は「報道と人道に関する職務を遂行中」だったと指摘した。 イスラエル軍は空爆を実施したことを確認したが、標的は「ヌセイラト地区内にいるイスラム聖戦のテロリストのグループ」だったとしている。その主張を裏付ける証拠は一切提示していない。 米国を拠点とする非営利団体、ジャーナリスト保護委員会(CPJ)によれば、イスラム組織ハマスがイスラエルに奇襲を仕掛けた昨年10月7日以降、少なくとも141人のジャーナリスト及びメディア関係者がガザやヨルダン川西岸、イスラエル、レバノンの各地で死亡した。「CPJがデータ収集を開始した1992年以降、最も多くの死者を出した期間」になった。 このうち133人はガザで死亡したパレスチナ人が占めた。これらの人々はとりわけ高いリスクに直面しながら紛争報道に従事しているという。