お菓子の缶を使って、アマランサスをベビーリーフとして育てる
畑も庭もベランダも、プランターもなくてOK。それでも、野菜は育てられます。キッチンの片隅で、空き容器を活用して手軽にちょこっと、野菜を育ててみませんか。園芸家の深町貴子さんが『やさいの時間』で連載中の「キッチンの片隅でお手軽野菜を育てる」。 今回は、実(雑穀)も葉も栄養価が高いアマランサスを、ベビーリーフとして栽培。6・7月号から、タネまき前の準備について、抜粋してお届けします。
タネまき前の準備
アマランサスは乾燥が苦手なので、缶に土を入れたら、タネまき前に水で十分に湿らせておくことが大切です。今回使ったのは、幅約17cm×奥行き約13cm×深さ約5cmのお菓子の缶。深さが5~6cmの缶を選びましょう。
1.缶に土を入れて水をかける 排水用の穴はあけなくてよい。缶の縁より1cm下まで培養土を入れ、少しずつ水をかけて湿らせる(写真はペットボトルに穴をあけた手作りジョウロ)。
2.土をよく混ぜる 下のほうの土は湿りにくいので、使い捨てのフォークなどで土全体をよく混ぜる。
3.さらに数回、水をかけては土を混ぜる 土に水をかける。土全体がしっかりと水を含むまで、土を混ぜては水をかけることを数回繰り返す。
4.余分な水を吸い取る 缶を斜めに傾けて、表面に水がしみ出すくらいがちょうどよい。キッチンペーパーなどで、しみ出した水分を吸い取る。
ここにタネをまいていきます(タネまきの方法・育て方は、6・7月号で詳しく紹介しています)。タネをまいたら日当たりのよい窓辺に置いて、23~35℃を保ちましょう。間引きも追肥も不要。真夏は約20日、春や秋なら30~40日で収穫です。 教えてくれた人/深町貴子(ふかまち・たかこ) 園芸家。神奈川県生まれ。「植物の育て方を知るより、育ち方を知ろう」が信条。柔軟な発想で手軽で自分らしい野菜作りができるヒントを提案する。『深町貴子のプランター菜園BOOK』(NHK出版)など著書多数。 ●『やさいの時間』2024年6・7月号「キッチンの片隅でお手軽野菜を育てる」より