【MLB】ドジャース 若手右腕ミラーが戦列復帰 精彩欠くビューラーが入れ替わりで故障者リスト入り
日本時間6月20日、ドジャースは右肩の炎症で離脱していた若手右腕ボビー・ミラーが戦列復帰を果たし、敵地クアーズ・フィールドでのロッキーズ戦に先発。それと入れ替わる形で、右腕ウォーカー・ビューラーの故障者リスト入りが発表された。自身2度目のトミー・ジョン手術からリハビリを終え、5月上旬に戦列復帰したビューラーだが、ここまでは防御率5点台後半と本来のピッチングができず。デーブ・ロバーツ監督によると、直近の2~3登板は股関節の状態が思わしくなく、最終的に「右股関節の炎症」を理由に故障者リスト入りすることになった。 現在29歳のビューラーは今季ここまで8試合に先発して37イニングを投げ、1勝4敗、防御率5.84、31奪三振、WHIP1.51という成績。日本時間5月19日のレッズ戦では7つの三振を奪い、6回3安打無失点の好投を見せたが、日本時間6月19日のロッキーズ戦では「打者天国」のクアーズ・フィールドでの登板とはいえ、4回7安打7失点でノックアウトされた。オールスター・ゲーム選出2度、2021年にはサイ・ヤング賞投票4位となったこともある実力者だが、まだ完全復活には至っていない。 ロバーツ監督は「まずは健康面で万全の状態に戻ることが必要だ。まだ本来の自分の姿を探し求めている状況だと思う。健康を取り戻せば、メンタル面にも好影響を与えるだろう。だから、故障者リスト入りして健康面のケアができるのはいいことだと思う」とコメント。ビューラーは「このチームのことが好きだし、チームを手助けするためなら何でもしたい。ロースターに入る価値がある存在になれるように全力を尽くすよ」と語った。 今季のドジャースはタイラー・グラスナウ、山本由伸、ジェームス・パクストン、ギャビン・ストーン、ビューラーの5人で先発ローテーションを回していたが、山本が離脱。戦列復帰したミラーがその穴を埋めることになったものの、ビューラーの離脱で2つ目の穴ができてしまった。今季4先発で防御率2.61と結果を残している若手右腕ランドン・ナックが代役の最有力候補と目されている。