やってはいけない! 釣り場での「危険と迷惑」 実体験から学ぶ「穴場&マナー問題」レポート!
■釣り場から帰還不能に
地磯での出来事。磯場にはタイドプールと呼ばれる干満差によって生じる水たまりや、浅瀬の先の離れ小島のような岩場など変化に富んだ地形が多い。 胸まで丈のあるウェーダー(胴長靴)を履けば多少の水たまりや浅瀬は容易に歩いて渡ることができるが、磯ではそれ以上に深い箇所がある。 筆者と釣り仲間の二人で釣行した際、遠目にお互いを確認できる程度に離れて釣りしていたところ、仲間の身動きが取れなくなってしまった。 釣りしていた足場の大岩から降りようとした際に、降りられる場所(浅いスポット)が分からなくなってしまったのだ。 深い箇所が点在することに加え、真冬の低水温ということもあり、もし間違って深場に降りたらウェーダー内に浸水し一大事になるため、身動きが取れなくなってしまったのだ。 筆者はその日ドライスーツを着用していたため、電話連絡を受けてすぐに向かい、筆者が浅場へ先導して無事帰還できた。 磯では潮位の変化によって渡れるルートも変わる。入念な下見や歩いたルートの確認は必須で、できれば経験豊富な釣り仲間と一緒に釣行するのが無難だろう。 無理は禁物で、海況や天気予報などをよく確認し、少しでも不安があれば釣行を延期する判断も大切だ。
■マナーを守り、トラブルなく楽しい釣りを
釣りにおけるトラブルは少しの確認不足や油断から発生しがちで、初心者の頃はもちろんベテランの方も常に気を付けるべきだろう。 誰にも迷惑をかけない些細なトラブルならまだよいが、取り返しのつかない一大事に繋がることもある。 釣り人同士のトラブルに加え、ゴミのポイ捨てや迷惑駐車など地元住民とのトラブルがもとで釣り場が閉鎖されるケースもある。 マナーを守り、地元住民に迷惑をかけないこともトラブルを未然に防ぐ重要課題のひとつだ。釣り人同士や釣り場で発生するトラブルが原因で釣り場が閉鎖されることのないよう、将来末永く釣りを楽しむためにもマナーを守りトラブルを未然に防いで釣りを楽しもう。 志太 浩太郎(しだ こうたろう) 釣り大好きパパ。 子どもたちの成長と共に少なくなる一方の釣行を、可能な限り有意義なものにしようと奮闘中。 シーバス、ライトソルト、渓流・本流トラウトなどのルアーフィッシングを楽しみ、夏は特に好きな鮎の友釣りで川に入り浸る。
志太 浩太郎