リコ・ルイスの強みは「常にフリーでいること」 ロドリ不在を陰から支える19歳が持つポテンシャル
昨季よりもたくましくなった印象だ
24-25シーズンのプレミアリーグが開幕し、3連勝はマンチェスター・シティとリヴァプールの2クラブのみとなっている。 プレミア5連覇に向けてシティは素晴らしいスタートを切った。オフシーズンにはEURO2024が開催され、ロドリがここまでの3試合を欠場し出遅れているが、ペップ・グアルディオラのチームは彼の不在を感じさせないパフォーマンスを披露している。特にリコ・ルイスの活躍は特筆すべきものがある。 シティアカデミー出身で、22-23シーズンにトップチームデビューを果たした19歳のルイス。プレミアでは開幕から3試合連続でのフル出場を続けており、攻守に渡って存在感を発揮している。 「カイル(・ウォーカー)が入った時に彼がポケットでプレイしているのを見たことがありますか? リコは何年もの間、見つけることができなかった素晴らしい能力を持っている。それは常にフリーでいることです」 英『Manchester Evening News』ではペップがルイスの強みについて語っている。 ウォーカーが守備に特化したSBであるなら、ルイスはその逆、攻撃面でチームに貢献できるSBだ。ビルドアップ時は中盤に入って前進を助け、相手を押し込んだ際にはライン間やポケットへの侵入など、幅広くプレイする。 開幕からの3試合ではマテオ・コバチッチがロドリの代役を務めているが、ビルドアップがここまでスムーズに行われているのは、ルイスの貢献が大きいといえる。 170cmに届かない身長は守備者にとって弱みとなるが、それを補うほどの賢さを備えている。タイプは違えど、34歳と若くないウォーカーの退団後は彼がシティの右SBの1番手としてチームをけん引することになるだろう。
構成/ザ・ワールド編集部