【阪神】前川右京、今季も“戸郷撃ち” 昨季対戦打率5割の巨人エースから技あり打「反対方向に対応できた」
◆JERAセ・リーグ 巨人4―0阪神(29日・東京ドーム) 阪神・前川右京外野手が得意の“戸郷撃ち”で開幕スタートダッシュを切った。0―0で迎えた2回1死の第1打席、巨人先発・戸郷の5球目、外角低めの変化球に反応し左前まで運んだ。後続が凡退し、先取点にはつながらなかったものの、昨季1軍デビューを果たした高卒3年目が存在感を見せ「追い込まれて、ちゃんと反対方向に対応できた。緊張してたんですけど、その中で少しは結果が出てよかった」と安どした。 オープン戦で打率3割1分1厘と猛アピールし、初の開幕スタメンをつかんだ。昨季は戸郷に4打数2安打で打率5割。近本、木浪に続く戸郷キラー候補にも名乗りを挙げた。 直後には守りでも見せた。2回先頭の巨人4番・岡本和が放った左翼方向への大飛球を、フェンスに激突しながらも好捕。智弁学園の先輩に当たる主砲の打球に追いつき、スタンドのG党の歓声をため息に変えた。春季キャンプでは、苦手の改善に特守漬け。「また明日も試合ありますし。そういうところでちゃんと対応できるように」と力を込めた。 奮闘もチームは敗戦。「今日は今日で明日は明日。今日良かったこと、悪かったことをしっかりホテル帰ってちゃんと考え直して、また明日に入りたい」と前川。岡田監督の期待値も高い若武者の勢いは止まらない。
報知新聞社