ラッピング車が9台も走るってマジ? 都営バスで文学にドップリと浸りに行く!!
■分類せずに置かれた多くの本
中へ入り入館の手続きを行い、入館料を支払う。基本的に日時指定の事前予約をして来館する流れになっているらしいので、まず予約状況を調べてしておくことをおすすめする。外観は白いが中は一面赤い世界が広がっている。まったく違う世界に入り込んだかのようだ。 まず視界に入ってくるのは、とても大きな階段である。建物は3階まであるが、そこまで1つの大階段で繋がっていて、ここをメインに各フロアを行き来する感じだ。そして文学館ということもあり、1階と2階のライブラリーを含めて、多くの本が置かれている。 公式サイトの説明では約10000冊が並べられているということだ。すぐ近くには様々な形の椅子が設置されていて、思い思いの形で好きなように本を読めるようになっている。ちなみに本は図書館のように分類・整理されているわけではなく、あえて分類せずに並べてあるそうだ。 「自分だけのお気に入りの本をゆっくりと探してほしい」という狙いもあるようだ。また読書テラスというものもあり、申請をすれば本を外へ持ち出して読むことも可能だ。
■カフェも併設
2階にはライブラリーのほかに仕事場を再現したアトリエやギャラリーが、そして3階にはカフェ「カフェ・キキ」が設けられている。公園でも高い場所にあるここは大きな窓が取られていて、旧江戸川を一望できる。 筆者もここで少しデザートをいただいて休憩した。外の景色を眺めながら食べたパフェ「ハートをあなたに」は、ハートの形をしたムースケーキとアイスクリームでとても美味しかった。
■ラッピングバスも見どころ
帰りは再び都営バスに乗車したが、かわいいラッピングバスに乗車することができた。「魔法の文学館」開館に合わせて江戸川区内の東京コミュニケーションアート専門学校の学生が、角野栄子さんの作品「魔女の宅急便」・「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけシリーズ」・「リンゴちゃんシリーズ」など8作品を元にしたデザインを考案し、ラッピングバス9台が葛西21系統で運行している。 9台もあるので、魔法の文学館に向かう際にはぜひ見つけていただきたい。
■バスだからこそ気軽に回れる?
今回は都営バスでお出かけしてみた。過去の偉人から現代に生きる人も含め、全国に多くの人物記念館がある。また博物館は全国に5000を超え、どれも魅力あふれるものばかりだ。 このようにバス停の名称を変更するケースもあり、探してみるとバスでのアクセスがよい記念館や博物館は多くありそうだ。1日券やフリーきっぷを手に記念館や博物館巡りをして知識を身につける休日にしてみるのははいかがだろうか。