“ゴミ団地“と呼ばれたことも…半数以上が外国人の愛知『保見団地』日本人との共生進み“故郷”に 新たな問題も
■保見団地は「ゴミ団地」!? マナー改善へ
外国人と共生するための課題として、「ゴミの分別」がある。可燃ゴミの回収日、ゴミ捨て場に出された袋の中を調べると、空き缶やペットボトルなどが多く混ざっていた。
木村区長: 「『ちゃんと分別しなさいよ』と言っているの。日本語とポルトガル語、スペイン語でも。だけど分別なんかしてない」 外国人の住民が分別をせず、出す曜日も守らないため、ごみが山積みになる日もあるという。さらに住民以外の不法投棄も後を絶たない。
住民の松田光義さん: 「外部からすごい捨てに来るんですよ。『ゴミ団地』って言われたんです。その名残があるから、みんな『ここに捨てれば大丈夫だろう』っていう連中が結構多い」 保見団地は「ゴミ団地」。噂を聞きつけ、外部からの不法投棄が相次いでいるという。木村さんに防犯カメラの映像を見せてもらった。
木村友彦区長: 「よそのゴミを、うちのゴミステーションに捨てている状態です」 映像には、トラックから何者かがゴミ置き場にゴミを投げ込んでいる様子が映し出されていた。
「ゴミ団地」のイメージを払拭するため、木村さんらは外国人に正しいゴミの分別を教えている。 住民の松田さん: 「昔に比べると数段良くなっているし、ゴミの捨て方もちゃんとやってくれる人たちが増えてきている。だから、無駄にはやってなかったかなって感じもしますね」
住民たちの地道な努力で、保見団地では外国人と日本人の関係は改善されつつある。20年ほど前からは夏まつりも開かれ、外国人も多く参加している。 会場の一角では「JUNTOS(ジュントス)」という若者らのグループが、子供たちが楽しめるゲームの準備をしていた。
Q JUNTOSの意味は何かあるんですか? 女性: 「『一緒に』っていう意味で」 Q日本人や外国の人も? 女性: 「そうです。一緒に」 国籍や文化を超えて、夏まつりは多くの人々の笑顔であふれていた。
日本人の男性: 「ブラジルの人がすごい多くて、楽しいです。お店もブラジルの物が食べられるので良いです」 日本人の女性: 「結構ブラジルの子たちもたくさん来ていて、違和感なくやっていますね」