【高校野球】福井工大福井が準決勝に進出…148キロ右腕、篠原響が好セーブ
◆春季北信越高校野球大会 ▽1回戦 福井工大福井5-2高岡商(1日・富山市民) 福井工大福井(福井県1位)は、5-2で高岡商(富山県2位)を下し、準決勝進出を決めた。プロも期待する148キロ右腕、篠原響(3年)が、5-2とリードした9回から登板。先頭打者を中飛に仕留めると、次打者は145キロのストレートで空振り三振。最後は切れのあるフォークで空振り三振を奪った。篠原は「真っ直ぐで押すのが自分の持ち味。ラスト1イニングだったので、自分の力を全て出そうと思いました」と振り返った。 課題のスタミナをつけるため、冬場は週2~3回、150球以上の投げ込みを続け、フォームを固めながら制球力もアップ。下半身のウェートトレーニングも重点的に行い、スクワットは160キロ、ベンチプレスは85キロの負荷をかけて徹底強化。今春の県大会決勝の敦賀気比戦では、自己最速の148キロをマークし、1失点で完投勝利した。「相手が敦賀気比だったので、絶対に倒したいと強い気持ちだった。9回を投げて疲れもあったが、いい感じで腕を振れました」と好感触をつかんだ。 準決勝の相手は、帝京長岡(新潟県1位)だ。「強い相手と公式戦で戦うことで強くなれる。球速は意識せず、抑えることが一番です」と篠原。北陸屈指の豪腕がチームを勝利に導く。(中田 康博)
報知新聞社