五輪開幕まであとわずか…Wリーグの指揮官たちが女子日本代表選手にエール
いよいよパリ2024オリンピックの開幕が迫ってきた。世界の頂点を目指す女子日本代表の初戦は前回覇者のアメリカと。東京オリンピック決勝の再戦のティップオフは日本時間7月30日早朝4時の予定だ。 ここではそれぞれ所属チームのヘッドコーチから各選手の特徴を語ってもらい、エールを送ってもらった(吉田亜沙美は現在日本協会所属だが、昨季所属のアイシンウィングスの梅嵜英毅HCからコメントをもらった。なお、Wリーグ26回大会の最終登録締切日は8月31日)。 文=田島早苗
「3人の活躍がチームの成長につながる」BTテーブス(富士通レッドウェーブ)
ルイ(町田瑠唯)はプレータイムの長さに関わらず、試合に出たらそのチャンスをしっかりつかんでほしいと思っています。自分の持ち味やほかの選手ができないようなプレーを見せて、試合に毎回出て、試合でインパクトを与えないといけない。それが彼女には大事なことだと思います。 アース(宮澤夕貴)は今大会のどこかでキープレイヤーになると思っていて、本当にそれを信じています。だからもし、うまくいかなかったときは、いつもどおり我慢して。そしてルイと同じようにチャンスが来たらつかんでほしい。それは自分のためではなく、チームのため、勝つため、メダルを取るためです。 キキ(林咲希)はずっと日本代表で活動していて、シュートが入らなくても打ち続けるということは十分理解していると思います。あとは自分のことを守りなさい。オフのときはオフする。シュートを決めないといけないし、プレータイムも長くなるだろうし、キャプテンシーも取らないといけない。だからこそバランスを取ることが大事なので、時にはリラックスしてください。 3人が活躍しているからこそ富士通としても、どんな試合でも、どんな相手でも3人と同じ意識や考え方を持って臨んでいますし、そのことがチームの成長につながると思っています。
「メダルを持って帰ってきてほしい」ヴラディミール・ヴクサノヴィッチ(デンソーアイリス)
リツ(髙田真希)にはリーダーシップを期待してます。大きい大会でいろいろなメダル獲得している選手で、デンソーとしても昨シーズンは結果を残したシーズンでした。プレッシャーを感じずに力を出してほしい。彼女の持っている、中も外もできる能力を存分に発揮してほしいです。 ダン(馬瓜エブリン)は、約1年の休養から戻ってきましたが、彼女のバスケットに対するモチベーションを上げられたことは非常に良かったと思っています。プレーでも成長していますし、ステファニー選手と姉妹そろって出場というのは大きなモチベーションにつながるのではないでしょうか。楽しみながら、彼女の持っている“クレイジー”なエナジーを出し切ってほしいです。 コウ(赤穂ひまわり)は静かな選手だけれど、ゲームチェンジャーです。点を取らなくてもゲームを変えられる選手だと思うし、4つのポジションを守れるというところでは、相手がどこであれディフェンスの要になる選手だと思います。大会中は笑顔で楽しんで。そして今大会の経験を今後にプラスにしてくれればと思います。 彼女たちの活躍を願っていますし、メダルを持って帰ってきてほしいというのが私の本心です。日本の女子は成長していて、(オリンピックの)トップ4を目指せるチームだと感じます。オリンピックでは日本と母国のセルビアを応援しています。