「すごくアレは覚えています」ソフトバンク山川穂高、忘れられない今季の一発 キング返り咲きへの第一歩はオリックス宮城大弥からの開幕戦弾
ソフトバンクの選手が、今シーズンを振り返る年末恒例のプレーバック企画「鷹戦士あのプレー」を今年も「西スポWEB OTTO!(おっと)」でお届けします。初回は本塁打王と打点王の2冠に輝いた山川穂高内野手(33)が登場。3月29日のオリックスとの開幕戦(京セラドーム大阪)で飛び出した決勝の1号ソロを振り返った。 ■敵地に悲鳴「すごく覚えてる」逆方向へのアレ【動画】 「開幕戦ですね。(対戦相手が)宮城、そして小久保監督の初陣、僕も初陣。もちろん不安じゃないですか。その中で勝ち越しホームラン。アレで勝てた。一発目にアレが出たというのは今年1年やるにあたって勇気をくれた。すごくアレは覚えていますね」 西武から国内FA権を行使し、ソフトバンクに移籍した。就任1年目の小久保監督に4番に指名されて迎えた開幕戦。2打席目までは宮城に翻弄(ほんろう)され、同点の7回先頭で第3打席を迎えた。宮城の150キロ真っすぐを右中間スタンドにはじき返した。結果的にこの1点が勝負を決し、小久保監督に初勝利をもたらした。 山川にとって開幕戦は特別なものだった。「開幕戦でホームランを打つのは一番難しいんですよ。エースが投げてくる。エース級と対戦する時はやるかやられるか。開幕戦でノーヒットスタート(という年)もあったけど、やっぱりきついですよ。最初のヒット1本、ホームラン1本が出るまでは。今年は開幕戦で出たのが良かったし、なおかつその1本で勝てたというのはいいスタートだった」と思い返した。 自己ワーストの130打席連続ノーアーチなど苦しい時期も味わったが、34本塁打を重ね、4度目のキングに返り咲いた。「1がつかないと。1本目を打つまではきついんですよね。アレは本当にでかかったです」。レギュラーシーズンでは545日ぶりの本塁打。開幕戦で放った移籍第1号が胸に深く刻まれていた。(小畑大悟) 【#OTTOソフトバンク情報】
西日本新聞社