三田学園、34年ぶり甲子園出場は厳しい状況に エース熊野が好投も市和歌山に０－１／近畿
＜高校野球秋季近畿地区大会：三田学園0－1市和歌山＞◇20日◇1回戦◇ほっともっとフィールド神戸 センバツ4度出場の古豪・三田学園（兵庫3位）が市和歌山（和歌山3位）に競り負けて、34年ぶりの甲子園出場は厳しくなった。 県大会全6試合完投のエース熊野慎投手（2年）がスコアボードに0を並べた。5回2死満塁を抑え、6回も得点圏に走者を背負いながら無失点。だが、8回2死三塁から右前に適時打を許して先制された。「最後はうまく打たれてしまった。悔しい」と悔やんだ。 打線もわずか5安打に抑え込まれて無得点に終わった。同校OBの岩根健太監督（41）は「選手はよくやってくれたし、勝ちたかった。勝負事は勝たんとあかんなと思いました。でもこのチームもこれで終わりじゃない。春は4度出て5度目と思ってましたけど、夏は1回も出ていない。新たな扉をまたこじ開けにいきたいなと思います」と夏を見据えた。 9回6安打1失点の熊野も「強いチームでも自分たちの野球をしたらしっかり試合ができる。力は出し切れた。自信になります」と前を向いた。
