【プレビュー】鹿児島が勝利、富山が引き分け以下で昇格争いが決着…鹿児島はホームで沼津と、富山は敵地で宮崎と対決 | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】11月25日から26日にかけて行われる明治安田生命J3リーグ第37節の見どころを紹介していく。 ●【動画】プレミアリーグの"ウイング"論|PremierLeague FREAKS Voice#12
前節は、昇格を争っている2位の鹿児島ユナイテッドFCと3位のカターレ富山が敗れ、互いに連敗と足踏みとなったが、その差を詰めるチャンスだったFC大阪や松本山雅FCが勝ち点3を逃し、その2チームと入れ替わる形で奈良クラブとFC今治が順位を上げた。もうひと枠の昇格争いは、9位のヴァンラーレ八戸までに数字上可能性が残されているが、今節を鹿児島が勝利した時点で、4位以下のチームの昇格が消え、さらに富山が引き分け以下で鹿児島の昇格が決定する。今週末、どんなクライマックスが待ち受けているか注目だ。 そういった状況の中で鹿児島は、ホームでアスルクラロ沼津と、富山は敵地でテゲバジャーロ宮崎と対戦する。この2つのカードの行方に昇格争いの行方がかかっている。 鹿児島は命拾いした格好だ。この終盤に3試合勝ちなし、さらに前節は今治に逆転負けと昇格圏を追われるプレッシャーに苦しんできた。だが、他会場の結果なども功を奏し、幸いにも昇格圏をキープできている。何とか掴んだ昇格へのチャンスをしっかりと結実させたいところだ。リーグ2位の得点力が強みであるが、直近3試合では2得点とやや精細を欠いている。11月は無得点が続いているFW藤本憲明や米澤令衣といったストライカーには4試合ぶりの勝利へと導く活躍が求められる。 対する沼津は、一時は3位まで浮上し、昇格圏まであと一歩と迫る時期もあったが、結果的には前節カマタマーレ讃岐に敗れたことで昇格の可能性が消滅。この直接対決に希望を繋げることができなかった。18年以来の一桁順位フィニッシュを目指すためために、残り2試合を連勝で締めくくりたいところだ。今季は12ゴール7アシストのFWブラウンノア賢信がとゴールとアシストでチームトップの成績を残し、チームを引っ張る存在となってきた。その集大成となる活躍を今節は期待したい。 富山は、直近2試合で奈良と八戸に敗れて連敗を喫し、鹿児島との勝ち点「2」差を詰める絶好の機会を逃してしまった。だが、鹿児島も連敗を喫したことで、こちらも希望が繋ぎ止められている状況だ。残り2試合で勝利を飾り、あとは他会場からの天命を待つというスタンスは変わらない。まずは逆転昇格への最初のハードルとなる宮崎との一戦を乗り越えられるか。だが、富山は宮崎に対し、4連勝と好相性だ。特に前回対戦でゴールを決めているMF末木裕也にはその再現を期待したいところだ。 対する宮崎は、第34節で沼津に勝利し、11戦勝ちなしという長いトンネルから抜け出したが、直近2試合は1分け1敗と再び勝ちなしが続いている。今季はリーグ最下位タイの「29」得点と得点力不足に苦しんできたが、11月はコンスタントにゴールを奪えているところはポジティブな点だ。その中でFW山崎亮平が2試合連続ゴール中と好調だ。ホーム最終戦となる今節、昇格を狙う上位を倒し、苦しんだ中でも後押ししてくれたサポーターへの感謝を届けたいところだ。 その他、4位の奈良はホームでガイナーレ鳥取と、5位今治は、ホームでFC大阪と対戦する。鹿児島が昇格へ再び歩み出すか、もしくは富山が阻止するか、はたまた第3勢力たちが大逆転への希望を繋ぎ止めるか。どんな結末が待っているか、J3リーグからも目が離せない。