「きっと闇バイトだった」 大手求人サイトから「特別な案件」に誘導されるケースも…リクルート巧妙化か
●家族から「危ない仕事だろう」と言われた
Aさんが家族に打ち明けると「運び屋や危ない仕事だろう」と言われ、それ以降は連絡は無視して関わらないことを決めた。 実際にどんな仕事だったのかはわからないが「闇バイトだった疑いがある」と考えている。 「女性を現場で引き抜く形で知り合いの社長宅へあっせんしようとした。労働契約書を提出せず電話で口頭の契約に持ち込もうとした。家族の保証人を立てることを要求し住所などの情報の個人情報を得ようとしてきた点から、犯罪性を強く疑った」 Aさんは冷静に振り返る。 ・大手求人情報サイトに募集を掲載し、応募してきた人を別の仕事に誘導 ・現場で接することで「見込みあり」と感じたら、本来の闇バイトとわからないように”リクルート” ・本人や家族の情報も握られ、逃げられなくした上で危険な仕事に従事させる このような構図もありえるが、はたして、今のような状況で「飛躍しすぎ」と言えるだろうか。 警察庁は、犯行グループの手口として「高額な報酬を提示」「業務内容が不明確」「身分証明書の要求」「簡単な仕事をアピール」などを例示している。 有名な大手企業のサービスを通じて見つけた仕事だからと言って安心はできない。自ら「ホワイト案件」「高額報酬」と検索してしまう人ばかりが闇バイトに関与するリスクがあるわけではない。誰しも警戒を重ねることが必要だろう。