中村拓人のクラッチスリーでリベンジ達成、広島ドラゴンフライズが『バスケットボール チャンピオンズリーグ アジア』を3位で終える
エバンス「全体的に非常に素晴らしいシーズンだったと感じています」
6月15日、『バスケットボールチャンピオンズリーグアジア(BCLアジア)』の決勝トーナメント3位決定戦が行われ、広島ドラゴンフライズがシャーダリ・ゴルガーン(イラン)と対戦した。 広島は山崎稜が第1クォーターだけで4本の3ポイントシュートを射抜き、主導権を握って29-20とリードしたが、第2クォーターには逆転を許すなど反撃を受け、43-42で試合を折り返した。第3クォーターに入ると、ケリー・ブラックシアー・ジュニアの得点やドウェイン・エバンスの要所での3ポイントシュートが決まり、再び広島が突き放す展開に。8点リードで迎えた最終クォーターも広島が点差を維持して時間を進めたが、残り2分20秒に3点差に迫られた。それでも、直後に中村拓人がプルアップスリーを沈めると、残り44秒にもショットクロックわずかな場面でタフな3ポイントシュートを射抜いた。この2本の長距離砲が決め手となり、最終スコア81-76で勝利した。グループリーグで敗れた相手にリベンジを果たし、大会を3位で終えた。 広島は山崎が6本の3ポイントシュートを沈めてチームハイの18得点を挙げ、ブラックシアー・ジュニア17得点、エバンスが16得点、中村が14得点で続いた。カイル・ミリングヘッドコーチは「選手やスタッフを含めて全員が、自分たちがやっていることを信じて、日々成長し続け、B.LEAGUE 2023-24シーズンチャンピオンとBCL Asiaでの3位入賞で1年を終えることができました。選手たちと彼らの努力をとても誇りに思っています」とコメント。 16得点9リバウンド7アシストとオールラウンドに活躍したエバンスも以下のように総括した。「長いシーズンだったと思う。コーチがシーズン前から複数の目標を掲げて今シーズンを開始しましたが、その全てが達成できたと思います。BCL Asiaを3位で終わることができたことも含めて、全体的に非常に素晴らしいシーズンだったと感じています」 また、Bリーグチェアマンの島田慎二もこのように労いの言葉を送った。「広島ドラゴンフライズは日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2023-24終了後も、B.LEAGUE AWARD SHOW 2023-24や、広島でのメディア対応、スポンサー様へのご挨拶等の合間をぬって大会に向けて準備をしていただきました。初の国際大会で手探りなことも多い中、B.LEAGUE、そして日本を代表して戦って3位と言う結果を残したことは日本の誇りです。ゆっくり休んで、今回の経験も力に変えて来シーズンも活躍してくれることを期待しています」 「バスケットボール チャンピオンズリーグ アジア(BCL Asia)」最終順位 優勝:アル・リヤディ・ベイルート(レバノン) 準優勝:シャバーブ・アル・アハリ(アラブ首長国連邦) 3位:広島ドラゴンフライズ (日本) 4位:シャーダリ・ゴルガーン (イラン)
バスケット・カウント編集部
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