「グリーン車の車両間通路」でも、グリーン車料金になるって本当? 帰省ラッシュで座る席がない場合はどうしたらいいの?
帰省の時期になると気がかりなのが公共交通機関の混雑です。お盆や年末年始などは多くの人が休みを利用して移動するため、新幹線や特急の座席の確保が困難になり、場合によっては通路に立った状態で移動することになります。 あまりに混雑している場合、自由席や指定席の車両の通路に立つことすらできず、グリーン車の通路に立たなければならないケースもあるでしょう。ただし、グリーン車の通路に立って移動する場合には、料金がプラスされるため注意が必要です。 今回は、グリーン車の車両間通路における料金の発生や注意点を解説します。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
グリーン車は席以外でも普通列車グリーン券が必要
結論からいうと、グリーン車の場合、通路やデッキに立つだけであっても「普通列車グリーン券」が必要です。もしもほかの車両が満席かつ通路も人が埋まっている状態で、立つ場所がグリーン車しかない場合でも、グリーン料金を支払うことになるでしょう。 なお、グリーン車に立つことになった場合には、グリーンアテンダントに伝えることで対応してもらえます。 ■普通列車グリーン車の料金 普通列車グリーン車は、運賃とは別に料金が定められています。具体的な料金は表1の通りです。 表1
筆者作成 料金はおとなもこどもも同額です。Suicaグリーン料金は50kmまでは750円と1000円未満ですが、それ以外は1000円以上の費用がかかるため、痛い出費になるかもしれません。 ■満席でデッキに立つときは注意が必要 帰省のピークで自由席や指定席の切符が買えず、やむを得ず立って帰ろうと電車に乗った時、「たまたま乗り込んだところが、グリーン車のデッキだった」というケースもあるでしょう。 前述したとおり、グリーン車は追加料金が発生し、金額も安いとはいえません。余分な支払いが発生しないようグリーン車近くの号車を避けて乗り込むことをおすすめします。
帰省で不要な出費を減らすポイント
ここからは帰省時に公共交通機関を使う際、不要な出費を減らすポイントを2つ紹介します。 ■混雑を想定して座席を予約する いつも自由席で帰省している場合は、思い切って座席を予約する方法も検討しましょう。自由席で席が取れず、グリーン車で別途料金が発生するよりも、あらかじめ席を確保しておく方が安心して乗車できるでしょう。 指定席の料金はキロ数により異なりますが、1000円から3000円程度です。自由席と比較して出費は増えるものの、座席があるといった安心感が得られます。 ■帰省のタイミングをずらす もしもスケジュールをずらせるのであれば、帰省する時間をずらすのも1つの方法です。たとえば、ピークを避ける、早朝に出発するなどが挙げられます。早朝や夜遅い時間に移動することになりますが、混雑を避けられるでしょう。
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