枕選びが上手い人は、首 シワの進行が緩み、睡眠の質も段違いに上昇します!
枕は頭をのせるものでなく、首を支えるもの!
藤本 実際、高めの枕で寝ている人って多いんでしょうか? 中島 はい、高い枕がお好きな方、多い気がします。 藤本 高くないと落ち着かない人もいるんでしょうね。 中島 そういう方には、「少しずつ適切な高さにしていきましょう」と、長期的に慣れていただくようアドバイスしています。反対に首にシワをつくらないためにと、枕を低くする方がいるんですが、低すぎると、後頭部が下がって、息苦しさやいびきにつながったりもします。 入江 低ければいいというものでもないんですね。 藤本 低い枕、私、使ったことあるけど、寝苦しかったです。 入江 あの~、高さを考えるときに、枕のどこに頭を乗せるかによっても変わってくる気がするんですが……。 中島 そうなんです。みなさん、誤解しているんですが、枕は頭をのせるものではなく、首を支えるものなんですよ。 藤本 ええっ、そうなんですか!? 中島 さっき言った首のS字型をキープするのが枕の役割。そのためには、肩口のラインに枕の下の縁がつくくらいにするのが、正しい当て方です。 入江 私、肩をどっしり乗せてたけど、それは違うのね……。
素材によっても枕の高さは違ってくる
藤本 ほかにもいい枕の条件ってありますか? 中島 寝ている間は、一晩で20~30回寝返りを打つのが自然なので、横向け寝をしたときに肩を支えられる高さがあること。また、横向け寝にも対応できるよう、サイズは頭3つ分、60㎝は必要ですね。 入江 最近は素材もいろいろあるようですが? 中島 柔らかめの羽毛やウレタンフォーム、昔よく使われていた蕎麦殻に似たパイプなどさまざまですが、それはもうお好みで。ただし素材によって寝たときの沈み込み方が違って、高さも変わってきますから、その点は注意です。 藤本 やはり実際試して買うほうがよさそうですね。 入江 枕道、なかなか奥深いです! 撮影/水野昭子 文/入江信子 構成/藤本容子
入江 信子,藤本 容子