ハマスのガザ支配を容認せず 強硬姿勢、反発招く可能性
【エルサレム共同】イスラエルのガラント国防相は2日、イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザを実効支配することを容認しない考えを訴え、強硬姿勢を示した。イスラエルのメディアなどが報じた。バイデン米大統領がイスラエルの新たな停戦案を明らかにし、間接交渉の再開に向けて対応が焦点となっているハマスの反発を招く可能性がある。 イスラエルは、ハマス壊滅とハマスが拘束する人質の救出などを目標に掲げてきた。ガラント氏は、ガザ戦闘の終結のいかなる過程においても「ハマスの支配を受け入れることはない」と主張した。 ハマスについて「武装する能力を持つことはないだろう」などと指摘、戦闘能力を完全に破壊する姿勢を強調した。駆け引きとしてハマスに圧力をかける狙いの可能性もある。 イスラエル軍は、ラファをハマスの最後の拠点と見なし、作戦を展開。ガラント氏は、ラファでの作戦は「進展している」と主張した。ガザ保健当局によると、戦闘開始後のガザ側死者は3万6439人。