損保ジャパン、保険料8000万円詐取疑いの元代理店販売員と連絡取れず 20年以上前から不正、個人で架空契約か・新潟県上越市
新潟県上越市にある損害保険ジャパンの代理店「高田寺町」に8月まで所属していた女性販売員(78)が保険証券を偽造し、約8千万円を不正に受け取った疑いがある問題で、被害者が代理店の顧客名簿に記載されていなかったことが12月17日、関係者への取材で分かった。代理店業務を装い個人で架空の契約をしていたとみられる。 新潟県上越市の位置はこちら 損保ジャパンによると、女性販売員は8月に代理店を退職。代理店の職員が10月下旬、女性販売員が担当していた顧客の自動車保険の契約手続きに訪れた際に、不正が発覚した。16日現在で判明している被害は、23人72件の計約8250万円。いずれも積み立て型の傷害保険の架空契約をさせられ、偽造の保険証券を受け取っていた。女性販売員とは現在連絡が取れないという。 関係者によると、保険金をだまし取られた被害者は、代理店が管理する顧客名簿に記載がなかったという。確認できた偽造保険証券で最も古いのは2002年だが、女性販売員はそれ以前にも保険代理店業務をしており、02年以前にも偽の保険契約で不正に金銭を取得した可能性があるという。 損保ジャパンは「このような事態が発生したことは極めて遺憾であり、顧客および関係者のみなさまに心よりおわび申し上げる」とコメント。警察に被害を相談しており、被害者への補償については、弁護士らと協議して対応方針を検討するとしている。