ツインピークス、兄ウシュバテソーロに続く活躍期待 深見助手「素直で前向き」/新馬戦
<新馬戦情報> 16日(日)東京新馬戦(芝1400メートル)でツインピークス(牝、高木)がデビューを迎える。ミスターメロディの初年度産駒。半兄は昨年のドバイWCなどを制し、JRA賞特別賞を受賞ウシュバテソーロ(父オルフェーヴル)。兄に続く大舞台での活躍が期待される。 ◇ ◇ ◇ ダートで世界を制したウシュバテソーロの後を追い、ツインピークスが初陣を迎える。ボリューム感ある馬体の兄と異なり体形はスラッとしていて、身のこなしにも芝向きの軽快さがうかがえる。兄も担当する深見助手は「性格も違うし、乗った感じも上と違って軽い走りで芝は合うんじゃないかと思います。素直で前向き過ぎるところがあり、性格も違います。(ウシュバのような)気の悪さはなく扱いやすいです」。タイプは違うようだが、「我の強さや頑固なところはありますね」と兄と重なる部分も感じ取る。 2週前にはコンビを組む菅原明騎手を背に、美浦ウッドで6ハロン84秒0-12秒8(馬なり)。先週は同コースでさらにピッチを上げ、6ハロン82秒5-11秒9(いっぱい)とびっしり負荷をかけて時計を詰めた。「先週しっかりやったことで日曜(9日)の坂路での追い切りはその分の反応がありました。カイバも食べるし、体力が付いていい感じ。走りは整っている感じはします」と深見助手は日を追うごとに確かな手応えをつかんでいる。 同馬の父ミスターメロディは19年の高松宮記念を制したスプリンター。祖父スキャットダディの後継種牡馬は米3冠馬ジャスティファイや芝6ハロンのG1モルニ賞を勝ったノーネイネヴァーが優秀な産駒を送り出している。同助手は「コントロールの難しいところはありますが、父が千二のG1馬に替わりスピードはありそうな感触です」と父の特徴は確かに受け継がれている。スピード競馬の本場アメリカの血、兄という大物を輩出した母の血が府中のターフでどのような化学反応を引き起こすのか、楽しみは膨らむ。