昨年準Vのホンダ熊本、逆転負けで初戦敗退【社会人野球日本選手権】
社会人野球の日本選手権は30日、京セラドーム大阪で1回戦の3試合が行われ、昨年準優勝を果たしたホンダ熊本(九州・熊本)は東芝(関東・神奈川)に2―3で逆転負けを喫し、初戦敗退となった。 ■本家応援団を上回る動き「くまモンが一番キレキレ!」【動画】 昨年準優勝も、今夏の都市対抗出場は逃したホンダ熊本にとっては、まさしく〝二つのリベンジ〟をかけた戦いだったが、無念の逆転負け。「先制した形はよかったんですけど、その後になかなかランナーが出せずに、相手のペースになっていった、ということころなんですけど…」と渡辺正健監督は悔しさを隠し切れなかった。 1回、先頭の宮川海斗が中越え三塁打を放ち、1死三塁から山本卓弥の遊ゴロの間に先制のホームイン。しかし、宮川の三塁打の後から8回2死まで23人連続で凡退。東芝のサイドハンド左腕・松山仁彦に内外角へストレートを投げ分けられ、決め球のシンカーも打ちあぐみ「なかなかバッターが対応できないで、ちょっとやられた感じですね」と渡辺監督。さらに同点を許した5回は2死一、三塁からの重盗、6回の勝ち越し点は1死二、三塁からの遊ゴロを江頭且行がバウンドを合わし切れずに背後へそらし、記録は中前打になったものの、渡辺監督の〝判定〟は内野ゴロで「あの辺がまだ…。内野ゴロの間の1点とか、同点にされたダブルスチールとか、しっかりディフェンスのところでもう一回、やらないとダメだな、と感じましたね」と厳しく指摘。打っても計4安打で、9回の反撃も1点止まりに終わった。 先発した31歳の右腕・片山雄貴は、昨年の同大会で敢闘賞。この日も立ち上がりの3回まで毎回走者を許しながらも要所を締める、ベテランらしい粘りの投球を見せていたが、中盤に崩れての7回2失点。「相手も粘り強くバッティングをしてきたんで、自分もその粘りに負けないように、と心がけてピッチングをしていましたけど…。最初に取ってもらった1点を守り切れなかったのが、自分の中での反省でもあるし、チームの敗因かなと思います」と初戦敗退の責任を一身に背負った。 「昨年準優勝したから、ではなく、どこが勝ってもおかしくない。悔しいんですけど、そう簡単にいかないのが社会人野球だな、と改めて感じました」と片山は振り返り、さらに「一日一日、成長していかなきゃいけないというのは感じています」と来季へのリベンジも誓っていた。
西日本新聞社