阿川佐和子 年収103万の壁巡る消極姿勢に疑問「何で損することしか訴えない?」「アホじゃない?」
エッセイスト阿川佐和子(71)が、8日放送のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)に出演し、年収103万円の壁の引き上げをめぐる協議で率直な疑問を口にした。 国民民主党が衆院選の看板政策に掲げた国民の手取りを増やす政策。国民民主は178万円までの引き上げを目指し、与党からは引き上げについて合意を取り付けたが、その額については与党の思惑との間で隔たりがある。 年収103万円の壁は95年から29年間、変わっておらず、近年の不景気や物価の急上昇で国民生活は危険水域に達している。ビートたけしは「時代はたってるんだから、少し変えなきゃしょうがない」と指摘した。 政府の試算では、178万円まで引き上げると、地方税の税収が約4兆円、減るといい、地方自治体から消極的な声が上がっている。しかし阿川は「この壁を取っ払ったら、働く人が増えるわけですよね?そうすると、会社は働く人が増えれば、収益(売り上げ)が大きくなるわけでしょう?売り上げが増えれば、税金を払うじゃないですか?」と、壁の引き上げによる税収効果を指摘した。 元みんなの党代表で元衆院議員の渡辺喜美氏から「そういうことを計算に入れてないんです」と説明を受けると、阿川は納得いかない様子で、「何で損することしか訴えないんですかね?こっちからは入ってくるじゃない?こっちからは出て行くけど、引き出しが違うということを何で説明してくれないのかなって」と訴えた。 渡辺氏から再度「予算とか税の考え方は単年度主義と言って、その年に増えたか減ったかしか考えない」と、税収にまつわる考え方を伝えられると、阿川は「アホじゃない?」とバッサリ。渡辺氏も「アホじゃない…その通りなんですよ」と同調していた。