定年退職に向けて、貯蓄を運用に回す理想の割合は?
フィガロジャポン2021年7月号から「美しい投資術」を連載している、個人投資家/資産運用アドバイザーの廣田里那さん。 今回の相談者は、定年後の生活を見据えて現在の預金をどのくらい運用すべきかを知りたいという51歳の女性。また、すでに運用している内容についても見直したいそうです。
今月の投資相談 定年退職に向けて、貯蓄を運用に回す理想の割合は?
Z子さん(51歳・独身) 会社員 年収 約500万円(手取り) 貯金 約1,800万円 IT企業で事務の仕事をしており、離婚後に実家で母と暮らしています。現在、51歳なので、そろそろ定年も視野に入ってきたところ。10年前に年金保険加入、それ以降は特に資産運用をしてこなかったのですが、母の証券口座の手続きをきっかけに、地方銀行の証券会社でiDeCoとNISA口座を開設。2021年頃から少しずつ運用を始めています。ただ、後から手数料が高いことや、購入できる投資信託の種類が少ないことに気付き、ネット証券への変更を検討中です。65歳くらいで念願の平屋を建てることが夢。その実現に向けて、預金からどのくらい、どのような運用をするべきでしょうか? 1カ月の収支 収入 ▶ 約¥300,000(手取り)/月 支出 ▶ 約157,000/月 ▼固定費 約¥49,000 居住費 ¥ 0 ※実家で親と同居 光熱費 ¥27,000 通信費 ¥7,000 医療保険 ¥ 5,000 ※解約しようか悩み中 自動車 ¥10,000 ▼変動費 約¥108,000 食費 ¥30,000 交際費 ¥20,000 交通費 ¥0 趣味・娯楽 ¥ 20,000 日用品 ¥10,000 衣服・美容 ¥ 23,000 健康・医療 ¥ 5,000 ▼貯蓄 銀行貯金 ¥100,000 ※年2回の賞与は別途旅行貯金に ▼運用 iDeCo ¥23,000