「戦争の記憶を辿る」大阪城周辺で戦跡ウォーク
戦争と平和を考えるきっかけに
孫の小1男児とともに参加した60代女性は「孫はまだ幼いので戦跡ウォークの趣旨は理解できないでしょうが、少しでも心に残ることがあればと思い」誘ったという。戦時中の婦人会活動などにふれ、「第2次大戦では女性や少国民と呼ばれた子どもたちが、いつしか気づかないうちに戦意高揚のうねりに飲み込まれてしまいました。同じことが再び起きないか心配です」と話した。 案内役をこなした専門職員の田中優生(ゆい)さんは「大阪城の周囲は軍事拠点だったため戦争遺跡が数多く残っています。見逃しがちな箇所もありますが、大阪城散策の際に立ち寄り、戦争と平和について考えるきっかけにしてもらえれば」と話す。 次回は今月9日開催で、旧第四師団司令部庁舎を含む中まわりコースを巡る。8月、9月は休んで10月も開催予定。参加費は入館料+実費50円(保険料など)。要電話予約。「戦跡マップ」は50円で販売している。詳しくはピースおおさかの公式サイトで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)