明日から仕事の生産性が格段にUP!新社会人も取り入れたい、「心身ともに健康に働く」ための4つのアドバイス
現代の職場で働く私たちにとっても、仕事はいまだに「長時間の労働を強い、高い期待を押し付け、“常時オン”でいることを要求するもの」であり続けている。つまり私たちは、出世の階段を上るためには、完全に消耗してしまう直前の状態になるまで週7日24時間、ずっと働かなければならないと思い込まされている。 【写真】夜眠れない、仕事でチャンスを受け入れない、外見を過剰に気にする…「中年の危機(ミッドライフクライシス)」かもしれない17の兆候 ただ、そうした働き方によって手に入れる成功は、“代償を支払う”ことと同義語の場合もある。極度の身体的・精神的な疲労の兆候を無視し、それらを顧みることなく働き続ければ、慢性疲労や燃え尽き症候群の発症につながる可能性もある。 ――では、日々私たちにどんなことができるのか? エキスパートに話を聞いた。
まずは「燃え尽き」の代償を理解する
現代社会の働き方の副産物ともいえる「燃え尽き症候群」は、ウェルビーイング(心身ともに良好な状態)と仕事のパフォーマンスの“パラドックス”(矛盾する関係)をよく表している。常にストレスに悩まされ疲れ切っていれば、私たちは判断ミスをしたり、創造性を失ったり、集中力を保つことに苦しんだりするようになる。 ウェルビーイングを優先する生活に舵を切るためには、強い決意と戦略的なアプローチが必要。それを実現するため、ウェルビーイング・コーチのエイドリアン・アダーミさんがおすすめしたいのは、次の4つの方法だという。新生活・新年度で環境が大きく変化しがちなこのタイミングで、ぜひ覚えておきたい。
1:「境界線」を明確にする
働く時間と自分のための時間を明確に区切ることは、燃え尽き症候群を防ぎ、健康的なワークライフバランスを維持するためにとても重要。ランチ休憩をきちんととることや、日曜日の朝、まだベッドにいるときにメールに返信しないことなどを心がけてみよう。一見小さなことだが、こうした心がけをしないと、境界線があいまいになり、職場の人たちに「あなたは“常にオン”の人」であると思わせてしまうことにつながる。 一歩下がって考え、あなた自身の成功は、ウェルビーイングを犠牲にして手に入れるものではないということを、改めて深く心に刻みつけておこう。忘れてはいけないのは、ウェルビーイングを欠いた状態での高いパフォーマンスは、「持続不可能」だということ。