個性豊かな庭園を公開しているオープンガーデン＝6日、鹿児島県龍郷町

　オーナーが心を込めて作り上げた自宅庭園を公開する「たつごうてくてくオープンガーデン」が6日、鹿児島県龍郷町内の12カ所で始まった。町内外から多くのガーデニング愛好家らが訪れ、町内散策を楽しみながら個性豊かな庭を巡った。7日まで。 　オープンガーデンは同町芦徳の有志らが2015年に開始。18年に実行委員（松田秀樹会長）を立ち上げ、範囲を町全体に広げた。新型コロナウイルスの影響で中止や規模縮小が続き、5年ぶりの通常開催。今後は2年おきに実施するとしている。 　公開されたのはいずれもオーナーの個性とアイデアが光る自慢の庭ばかり。初日は小雨がぱらついたものの時折晴れ間ものぞき、雨粒をまとって輝く草木が来場者を出迎えた。愛好家らは各庭を巡っては植えてある植物の種類や手入れ方法などガーデニング談義に花を咲かせ、互いに交流を広げていた。 　花が好きなご近所仲間4人で宇検村から訪れた吉澤瑠美さん（42）は、「以前からずっと楽しみにしていたイベントで、みんなでお弁当を持って遊びに来た。庭ごとに違いがあってとても癒される」と笑顔で話した。 　7日は午前10時から午後5時まで。各庭の共通入場券は1人500円（高校生以下無料）。龍郷町のビッグⅡ、島育ち館、あらば食堂と、奄美市名瀬のしまバス本社、ホワイトハウス、カフェホリデイで販売している。